- From: 木田泰夫 <kida@mac.com>
- Date: Wed, 4 Oct 2023 20:05:38 +0900
- To: Yamamoto Taro <tyamamot@adobe.com>
- Cc: Masaya Kobatake <kobatake@dynacw.co.jp>, JLReq TF 日本語 <public-i18n-japanese@w3.org>
Received on Wednesday, 4 October 2023 11:05:58 UTC
山本さん、 このコンサイスな説明、大変ありがたく感謝です。 山本さんのおっしゃること、わかりました。では、「西洋式の活版印刷導入」以前の「一見等幅に見えるような文字の配列」について知りたいのですが、以下の認識は正しいですか? 「一見等幅に見えるような文字の配列」を行なっている書き方について。もちろん、厳密な等幅である必要はなく、前にお送りした科挙の例のように、幅の狭い広いに応じた変化を含めて、全体的に一見等幅に見える、ものも含めてですが、このような書き方が中国に、明時代や宋時代の刊本以前から存在していた。 検索で見つけた例ですが、紀元前200年代に秦の始皇帝が作ったと言われている下のようなものがあるようです。これは「一見等幅に見えるような文字の配列」のように思えます。 https://xhscjp.com/shopdetail/000000007015/  木田 > 2023/10/04 16:34、Taro Yamamoto <tyamamot@adobe.com>のメール: > > 各位、 > > もう一点コメントを追加します。 > >> ここですが、「古活字版」を検索してみると、確かに嵯峨本のようなプロポー >> ショナルなものもありますが、明らかに等幅のものもありますので、西洋式の活 >> 版印刷術が等幅の始まり、とは言えないのではないでしょうか? > > 私は、「等幅」あるいは一見「等幅」に見えるような文字の配列が、西洋式の活版印刷導入以前には日本や中国にはなかった、ということを主張しているのではありません。 > > 現代のタイポグラフィの意味において「等幅」である文字の組み方は、(日本における)「鋳造金属活字を用いた西洋式の活版印刷術から継承されてきた文字設計の特徴」であって、書写や鋳造活字を用いずに印刷された刊本の伝統から、直接継承されたものではない。という点を述べているのです。 > > 山本 > > > >
Received on Wednesday, 4 October 2023 11:05:58 UTC