- From: Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>
- Date: Sat, 02 Sep 2023 19:17:31 +0900
- To: Taro Yamamoto <tyamamot@adobe.com>, 木田泰夫 <kida@mac.com>
- Cc: Tatsuo KOBAYASHI <tlk@kobysh.com>, JLReq TF 日本語 <public-i18n-japanese@w3.org>
木田 様 山本 様 みなさま 小林 敏 です. 少し,追記します. 行頭そろえの問題 見た目のバランスが悪い 行末のアキが誤解を与えることがある これ以外に,全角下ガリで段落を区切りを示す場合,あいまいになる場合がある. これを避ける場合,段落の区切りとして1行アキにする方法があるが,これは短文の場合はよいが,長文の場合,区切りが大きすぎて,あまり読みやすいとはいえない. >>文によっては欧文単語が多く挟まります。「ジャスティファイしても一切ばらけない >>のが常態」だからこの問題は無視できるとは全く言えないと思います。 日本語組版は融通無碍なところがあり,なんでも混植できますが,ラテン文字との混植は,実はあまり相性がよくない.欧文は単語間という調整箇所があるが,和文では,基本的にない(あれば,そのが優先的に使用される).つまり,お手上げ. そこで,どうするか,私が編集者であれば,以下のことを考えます.状況により判断します. なんとかしてと著者にお願いし,ラテン文字の使用を減らしてもらう. 著者にお願いし,文章の構成を変更し,ラテン文字を含む部分を特別に分け(まとめ),そこは別処理にする. 校正段階で工夫する,あるいは,複数行を使用して,行の調整処理を行う. ジャスティファイにしたいが,泣く泣く,それをあきらめる. いやいや,そのメリットを考え,ジャスティファイとし,多少の行の調整処理がでるのは,許容する. ところが,変動レイアウトでは,状況により判断することができないので,できるだけ望ましい解決方法を考えるということは大前提としても,組版処理では解決できない問題も出る.すべて,組版段階の処理で考えないといけないのか,という問題でもあり,ある程度の許容はやむをえないのではないかな.
Received on Saturday, 2 September 2023 10:19:27 UTC