- From: Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>
- Date: Fri, 21 Jul 2023 13:20:07 +0900
- To: 木田泰夫 <kida@mac.com>
- Cc: JLReq TF 日本語 <public-i18n-japanese@w3.org>
木田 様 小林 様 みなさま 小林 敏 です. *まだ,Wikiが編集できないので,メールで. 8. 固定レイアウトとリフローレイアウトとの違い 2.2.1 | 組体裁の設計⇒リフロー画面の設計 a)モニタサイズ: —何も対応しない —モニタサイズに応じた設定(任意) b)組方向: —デフォルトの設定(必須) 任意でもいいか,ブラウザは横がデフォルトか? —望ましい組方向(任意) できれば縦で読んでね,という指示 —組方向の固定指示(任意) これは是非,縦で読んでね,という指示 c)基本的な文字配置 —基本的な文字配置の指定(任意) 詳細は後述 d)余白の設定 —固定の余白指定(任意) —モニタサイズに応じた余白(任意) e)ナビゲーションの指示 —内容を示すナビゲーション(任意) —全体の中での位置を示すナビゲーション(任意) —目次の表示と現在位置を示すナビゲーション(任意) —その他のナビゲーション(任意) 2.2.4 | 基本版面の設計要素 2.2.4.a. | 使用する文字サイズ及びフォント名⇒文字サイズもフォントも変更可能。ベストプラクティス? a)文字サイズ: —デフォルトの設定(任意) *印刷の場合,かつては五号(10.5ポ),その後は9ポがデフォルトともいえた.別にいえば号数活字では五号,ポイント活字の場合は9ポ.ただし,9ポの採用は,戦争の影響で物資(紙)が乏しくなり,また,活字の設計が洗練されたことによるとの指摘がある. *ラテン文字の場合は,12ポが基本的なサイズと考えられているので,デフォルトの文字サイズは,日本語の文字とラテン文字では違いがありそうだ.それはラテン文字では主に小文字が使用されており,多くの小文字は短字であることにもよろう.もっとの,ラテン文字は,同一サイズでもフォントにより字面は大きくことなるからなあ,…… —モニタサイズに応じた文字サイズ(任意) *文字サイズはモニタサイズにもよる.書籍の場合も,文庫本などサイズが小さくなれば,小さいサイズの文字サイズも選択されていた. *文字サイズは大きくあればよいということにはならない.なぜなら,ある程度の見通しも必要,つまり,ある程度の分量が画面に同時に表示されている必要がある. *ですから,ここでは,ラテン文字より日本語文字の文字サイズは分けて考えた方がよいということと,文字サイズを考える場合,表示されるテキストの分量を考えないといけないよ,つまり,モニタサイズにより選択できる文字サイズは,かなり変化するよ,ということかな.そして,読む人により,最適なサイズは相当に異なるので,そうした選択をどう考慮し,設定するかが大切なように思います.これは文字サイズだけでなく,フォントもそうだと思います. b)フォントの設定(任意)……なにがいえるかなあ. —テキストがどう読まれるかを考慮し,特に連続して読む長文では読みやすさを考慮して選択してほしい. —その意味で,長文のテキストでは,漢字と仮名の読みやすさにとって効果的な差異があるフォントが望ましい. —読みやすさは,個人差がある.特にアクセシビリティの面からも個人差があるので,選ばれた選択肢を準備してほしい. *読みやすさを考える場合,そのテキストがどのように読まれるかも考慮する必要がある.特に長文で,かつ,連続して,流れるように読まれる小説その他の読み物では,読みやすさに対する配慮が必要になる.短い分量であれば,印刷本の辞典等のように小さい文字でしかも行間が狭くても,読みたい人は読む努力をする.ただし,それは短時間が多いので,耐えられるということである.なお,書籍がすべて連続して読まれるわけではない.教科書のように部分部分を分けて読んでいくものと,連続して,流れるように読まれるものとは異なる. *また,読むということは,その人の経験,つまり慣れ(好みともいえよう)が大きく影響するように思います.ですので,それをどう実現するかが問題.多くの選択肢を準備すればよいのではなく,読み手が簡単に自分に最適な表示が選べるような選択肢を準備する必要がある(というのは簡単で,実現には多くの経験と研究が求められよう).
Received on Friday, 21 July 2023 04:22:56 UTC