- From: Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>
- Date: Tue, 12 Jul 2022 13:17:43 +0900
- To: Taro Yamamoto <tyamamot@adobe.com>, Yasuo Kida <kida@mac.com>
- Cc: JLReq TF 日本語 <public-i18n-japanese@w3.org>
Taro Yamamoto 様 小林 敏 です. アクセシビリティの面から単語または文節単位で2行にわたる行の分割を望む声があります.この場合,2つの方法があります. 1 単語または文節単位の字間にアキ(例:全角アキ)を挿入する. 2 アキを入れないで,2行にわたる行の分割を行う. 2は,従来からから行末から行頭にかけて,単語の泣き別れになるのはいやだね,といって文章を変えることで処理されていた例はありますが,現実的でないということで,ほとんど行われてきませんでした.今日では,形態素解析などの機能を利用すれば,処理は可能になります.完璧に処理できない例もありますが,教科書などでは正確性が求められますが,一般的には,多少のゆれがあっても問題にならないでしょう. この場合に行頭・行末そろえを選択することは,行の調整処理に無理がいき,たぶん無理でしょう. 今後は,単語または文節で2行にわたる分割を行い,行頭そろえにするという選択も必要になるのかな,と思っています. なお,1の場合,紙の本では行頭・行末そろえにしている例が多い. Taro Yamamoto さんwrote >「左揃えの日本語を美しく」するには、日本語の書体デザイン、組み方の基本的な >ルールを含め、あらゆるものを根底から変革する必要があると考えます。おそらく、 >それは、きわめて興味深い課題ではありますが、現時点でここで取り組む必要のある >ことではないように思えます。
Received on Tuesday, 12 July 2022 04:18:32 UTC