RE: web における和欧間スペース

Taro Yamamoto 様

 小林 敏 です.

アクセシビリティの面から単語または文節単位で2行にわたる行の分割を望む声があります.この場合,2つの方法があります.

1 単語または文節単位の字間にアキ(例:全角アキ)を挿入する.
2 アキを入れないで,2行にわたる行の分割を行う.

2は,従来からから行末から行頭にかけて,単語の泣き別れになるのはいやだね,といって文章を変えることで処理されていた例はありますが,現実的でないということで,ほとんど行われてきませんでした.今日では,形態素解析などの機能を利用すれば,処理は可能になります.完璧に処理できない例もありますが,教科書などでは正確性が求められますが,一般的には,多少のゆれがあっても問題にならないでしょう.

この場合に行頭・行末そろえを選択することは,行の調整処理に無理がいき,たぶん無理でしょう.

今後は,単語または文節で2行にわたる分割を行い,行頭そろえにするという選択も必要になるのかな,と思っています.

なお,1の場合,紙の本では行頭・行末そろえにしている例が多い.

  Taro Yamamoto さんwrote

>「左揃えの日本語を美しく」するには、日本語の書体デザイン、組み方の基本的な
>ルールを含め、あらゆるものを根底から変革する必要があると考えます。おそらく、
>それは、きわめて興味深い課題ではありますが、現時点でここで取り組む必要のある
>ことではないように思えます。

Received on Tuesday, 12 July 2022 04:18:32 UTC