Re: ディスレクシアにとっての拗音・促音・長音

村田 様
木田 様
みなさま

 小林 敏 です.

拗音・促音・長音の行頭配置の許容は,(調整により字間が乱れるという問題は
ありますが)活字組版では,もっぱら行の調整処理の回避のためです.活字組版
での調整の手間はかなりのものでした.今や,その問題は自動処理ですから,そ
れほど考えなくてもよいのですから,ディスレクシアの人たちを考慮する必要が
あるということから,拗音・促音・長音の行頭配置は,デフォルトとしては禁止
としてもいいように思います.

ついでに言えば,字間の乱れは,かなり小さい量の調整でも,私は,すぐ気づき,
また,かなり気になります(そのように訓練されてきたから).しかし,調整量
にもよりますが,一般の人は,それほど気づかないのでは,とも思っています.
私も出版社に入社直後の研修で,調整で四分アキになっている箇所は,指摘され
て,はじめて区別できました.

最近の出版物でも,拗音・促音・長音の行頭配置を禁止としたものも,数は少な
いですが目にするようになりました.

  木田泰夫 さんwrote

>どのような視覚的要素が難しいんでしょうね。少し大きくしたり位置を変えたりで解
>決できるとしたら健常者も読めるものになりますね。
>
>> 
>> われわれに出来そうなことは禁則処理ぐらいじゃないかと思うんですよ。
>
>確かに。かつ一番コストのかからないルートですね。

Received on Sunday, 4 July 2021 23:31:46 UTC