- From: Taro Yamamoto <tyamamot@adobe.com>
- Date: Tue, 15 Jun 2021 01:02:44 +0000
- To: 木田泰夫 <kida@mac.com>, JLReq TF 日本語 <public-i18n-japanese@w3.org>
- Message-ID: <DM8PR02MB8070B0FF40631A60C7D92FD1CE309@DM8PR02MB8070.namprd02.prod.outlook.com>
木田さん、
* Category 2: 縦横字形が異なりかつ90度回転の関係ではないとフォントが考える字 Tu/Tr
ここには、図像の回転が全角の中心で行われることを保証するためにvertに含めているものがあるかもしれません。
Uの文字に対してvertが割り当てられていて、そのグリフを使った結果も同じ正立の場合は、デザイン上の縦と横の差異のためにvertが割り当てられている場合があります。
Category 7: 縦横字形が90度回転の関係なのでアプリケーションが横倒しすることをフォントが期待 R
フォント側は何もしていないので、期待もしていませんが、これは主にプロポーショナルのラテン文字です。
Category 8: 縦横字形が同じ U
これは問題なしです。
> 2. ある文字が Tu/Tr であるか R であるかは固定で定められていて、フォントに自由度はない
vertが示すグリフの姿勢がUAX #50の姿勢の「見え」に等しい場合には、vertがある場合には、フォント側のグリフを使ってもらわないと、困ると思います。これは、Uの場合はデザイン上の差異があるためと、Rの場合に、上記の全角中心での回転が保証されない場合は、vertでやらせてもらいます、ということになるのではと感じます。
--Taro
木田
2021/06/11 22:30、木田泰夫 <kida@mac.com<mailto:kida@mac.com>>のメール:
JLReq TF (フォント分科会)の皆様、
15日火曜日のミーティングに向けて、アドビさんから縦書き字形の AJ1 と UAX #50 の問題点を調査した報告書をいただきました。シェアする許可をいただきましたので、転送します。
ミーティングまでに消化しておいていただけると助かります。
下のファイルが要約で、他のファイルはそこから参照されるデータです。
UAX50に関する調査中間報告v1.1.pdf
詳しくは下の山本さんの説明を読んでください。
木田
木田様、
いつもお世話になります。アドビの山本太郎です。
Nat McCullyからお知らせしているかとは思いますが、私が作成したUAX #50関連の中間報告(要約)とその関連資料を下記のリンクからダウンロードしてご参照ください。
https://shared-assets.adobe.com/link/2bc2d484-52e3-4381-6ed0-147fda604563<https://nam04.safelinks.protection.outlook.com/?url=https%3A%2F%2Fshared-assets.adobe.com%2Flink%2F2bc2d484-52e3-4381-6ed0-147fda604563&data=04%7C01%7Ctyamamot%40adobe.com%7C4eeafc9774cd4996e26d08d92f95b5bd%7Cfa7b1b5a7b34438794aed2c178decee1%7C0%7C0%7C637593142311929902%7CUnknown%7CTWFpbGZsb3d8eyJWIjoiMC4wLjAwMDAiLCJQIjoiV2luMzIiLCJBTiI6Ik1haWwiLCJXVCI6Mn0%3D%7C1000&sdata=%2BmAb1e1LsbnlA%2Bhlyjo7c9DAP6IMUAY9TVUtHi8%2FzGk%3D&reserved=0>
ZIPファイルには下記のファイルが含まれています。
0 UAX50に関する調査中間報告v1.1.pdf
1 SummaryUTR50issue1.3.pdf
2 VERT_List_m
3 IDUAX50DiscrepancyV031LqOff.pdf
4 SHSvertlist3_fixed.pdf
0のPDFファイルが主な要約となります。1, 2, 3はその要約が参照するものです。
上記の0–3は、Adobe-Japan1-7のグリフ集合に準拠した小塚明朝Pr6NフォントのGSUBテーブルのvertフィーチャーについて調べた内容(0の前半)と同じフォントをInDesignで使用した場合の挙動について調べたもの(0の後半)の要約です。
それとは別に、4は、Pan-CJKフォントの源ノ角ゴシック(Source Han Sans)のフォントのGSUBテーブルのvertフィーチャーをプロットしたもので、上記1のPDFの後半の説明と関連しています。ただし、源ノ角ゴシックについては、GSUBのvertフィーチャーを調べた段階で、まだInDesign等のアプリケーションの動作との関連は詳しくは調べていません。
取り急ぎ、資料の送付まで。
よろしくお願いいたします。
山本太郎
アドビ
Received on Tuesday, 15 June 2021 01:03:25 UTC