- From: Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>
- Date: Wed, 07 Apr 2021 17:24:17 +0900
- To: JLReq TF 日本語 <public-i18n-japanese@w3.org>
木田泰夫さま みなさま 小林 敏 です. 和文または欧文での使用の状況,その文字のいきさつなどで,扱いは変わると思 います.すこしコメントしておきます. a 欧文用であるが,和文でも使用が一般的であり,和欧文は字幅が異なる.こ れらは,和文用として全角字形が必要,IVSで指示すれば全角字形が選択できる. パーレンと似た状況といえるが,…… ‘ 左シングル引用符 U+2018 “ 左ダブル引用符 U+201C ’ 右シングル引用符 U+2019 ” 右ダブル引用符 U+201D b 本来的に欧文用であり,欧文での使用が普通であり,例外的に和文でも使用 されるが,用法は欧文とは異なる.また,和文での配置方法は決まっていない. したがって,欧文用だけでいいともいえる. ‐ ハイフン(四分) U+2010 c bにちかい.本来は欧文用,和文中でアラビア数字の範囲や図表番号の区切り として使用する.この用法では欧文用でよい.“ボイル?シャルルの方式”のよ うに語のつなぎ(この用法は英文でもあり)として和文でも使用するが,この使 用例は少ない.この説明までの配置方法は和文・欧文とも二分ダーシの前後はベ タ(和文では語句のつなぎに前後を四分空けて使う例もある).ただし,欧文で は,全角ダーシと同じ用法(パーレンのかわり)があり,この場合は二分ダーシ の前後を空ける.まあ,欧文用だけでよい. – 二分ダーシ U+2013 d 欧文用と和文用で用法は似ているが,和文では,欧文の用法とは異なる例も あり,使用も多いので,和文用がほしい.配置法は,和文と欧文とも同じ(前後 はベタ) ― ダッシュ(全角) U+2014 *和文では,語句のつなぎとして,ハイフン, 二分ダーシ,ダッシュ(全角) を使うが,その配置法は適当に行っている.一般にはアキを含めて全角にしてい る例が多い. e 和文用が主であると考えられるもの.木田さんは“そもそも英文で二点リー ダと三点リーダは昔からあったのか”といっているが,文の省略は,英文では, ピリオドを並べて示している.活字組版ではフォント,あるいはブックフォント といい,同一サイズの文字種の全部をいう言葉があるが,“欧文活字とタイポグ ラフィ”(印刷学会出版部,1966年)を見ると,ブックフォントのリストには, 二点リーダと三点リーダはない.和文用を主に考えればよいのではないか. ‥ 二点リーダ U+2025 … 三点リーダ U+2026 以上です.
Received on Wednesday, 7 April 2021 08:25:36 UTC