- From: Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>
- Date: Thu, 26 Nov 2020 14:38:48 +0900
- To: 木田泰夫 <kida@mac.com>
- Cc: "public-i18n-japanese@w3.org" <public-i18n-japanese@w3.org>
木田泰夫 様 小林 敏 です. 木田泰夫 さんwrote >Eric の提案でも縦横でクラスを変えているのはほとんど通常の文字のようです。 >JLReq で cl-19 と cl-27 に属するものや、cl-27 のみ(全角分離後を含め)のもの。 ギリシャ文字ALPHAについては,よくわからない グレーブアクセント付きA,よくわからない 基本的にはcl-19にしたいと思うが? 単価記号,アットマーク 全角と半角の問題ではないか? U+0040(@) cl-27 U+FF20(@) cl-19 >ただ、約物でも縦横でクラスを変えているものもありますね。 全角ダッシュ U+2014 これは,欧文でも使用する.横組ならcl-27ということにはならない.例えば, 横組で以下のように使う例あり. 東京―大阪 ただし,前後が和文ならcl-18,欧文ならcl-27でいいと思うが,横組で,以下の ように使う場合はcl-8になるが,私に言わせれば,ここは全角ダーシではなく, 二分ダーシにすべきところでもある. 23―56ページ → 23–56ページ なお,和文でも欧文でも,前後をベタ組にする点は同じ.また,欧文では前後に 語間が入らないので分割禁止になるのかな? 和文は分割は可という違いがある. ただし,和文と英文では用法が異なり(英文ではパーレンと似た用法),また, 字面(線)の位置が和文用と欧文用では異なるのでは? >処理系によっては,U+2015 (HORIZONTAL BAR)にも,同様の振る舞いを実装しているも >のもある/プロポーショナル これは,数学記号にも使うし,用法がよくわからないが,目的外の使い方まで考 えないといけないのかな? 二点リーダU+2025と三点リーダU+2026 これも和文と英文では,字面の位置が異なるのでは? したがって,和文用はcl -08,英文用はcl-27となるのだが? コードポイントは別にあるのかな? そもそも英文で二点リーダと三点リーダは昔からあったのかな,原則として英文 では省略を示すと思うが,本来はピリオドを用いるのではないかな. 双柱U+2016 これは,数学記号にも使うし,用法がよくわからないが,目的外の使い方まで考 えないといけないのかな? U+2015 (HORIZONTAL BAR)と同じ問題. ダガー † U+2020 ダブルダガー ‡ U+2021 アステリズム ⁂ U+2042 ダブルアステ ⁑ U+2051 これは,本来的には,cl-27だけでいいと思います.横組で和文中に使用する場 合(縦組で横向きにした場合を含め)は原則としてプロポーショナルなものでよ い.縦組では,主に注番号で使用し,行間に配置するので,それであればcl-27 でよい.(これの全角字形ってあるのかな? あればcl-19だと思うが) 星印,アステリスク * U+002A * U+002A と * U+FF0A これには全角字形ががあるので,前者はcl-27で,後者はcl-19になるかと思う. 縦組でも横組でも両方を使用する. ビュレット • U+2022 BULLET 圏点用に入れたようで,行頭記号にも使用されるが,どう扱えばよいか,よくわ からない. 空白記号 ␣ U+2423 こういうものの振る舞いは,決めないといけないのかな? とりあえずcl-27でいいのかもしれないが? SPACE U+0020 英文語間を縦組に使用した場合に,全角スペースにしたいということはないので, cl-27だけでよいと思います. 例えばm“TWO DOT LEADER”という文字列を縦組で正常な向きで配置した場合, 語間は全角か欧文語間かは,指定によると思うが,どちらでもよく,必ず全角に しとろいうことにはならないと思われるので,cl-27だけでよい.そもそも,こ の場合は横向きにした方がよいと思うが,このような例を正常な向きで配置した 例はあります. 感嘆符 ! U+0021 疑問符 ? U+003F これも全角と半角(プロポーショナル)の問題で, ! U+0021 cl-27 ! U+FF01 cl-4 ? U+003F cl-27 ? U+FF1F cl-4 これも横組だからcl-27,縦組だからcl-4とはならない.横組でもU+FF01を使用 し,縦組でも欧文を横向きに組めばU+0021を使う. 活字組版のときは,これの和文用で,字幅が半角のものがあった.これを横組で 使用し,文末に使う場合は後ろを二分アキ(つまり句読点と同じ扱い)にする組 方もあった.いまではほとんど見かけない. 引用符,クォーテーションマーク これは,実際には和文用と欧文用があるが, “”U+201C U+201D ‘’U+2018 U+2019 しかないのかな.これも感嘆符と同じで,これも横組だからcl-27,縦組だから cl-1か2とはならない.横組でも全角を使うし,縦組でも欧文を横向きに組めば プロポーショナルを使う.活字組版では欧文用と和文用と2種類があった.そこ で,和文の横組で欧文用を用い,内側はベタ,外側は四分アキ,したがって,シ ングルはアキを含めて字幅は二分,ダブルはアキを含めて字幅は二分四分という 組方を採用したことがある. 番号記号,井げた # U+0023 ドル記号 $ U+0024 これも全角と半角の問題,ドル記号でいえば $ U+0024 と $ U+FF04 パーセント % U+0025 アンパサンド & U+0026 これも全角と半角の問題,アンパサンドでいえば & U+0026 と & FF06 アポストロフィ ' U+0027 これはcl-27だけでいいんではないかな.基本的に縦組でも横向きにして使うも のでしょう.t 始め小括弧,始め丸括弧 ( U+0028 終わり小括弧,終わり丸括弧 ) U+0029 これも全角と半角の問題,始め小括弧でいえば ( U+0028 と ( U+FF08 正符号,加算記号 + U+002B これも全角と半角の問題, + U+002B と + U+FF0B ただ,横組でも縦組でも,和文では後者を使う例が多いのでははないかな? コンマ , U+002C ピリオド . U+002E これも全角と半角の問題,コンマでいえば , U+002C と , U+FF0C ハイフンマイナス - U+002D これは,縦組でも横組でもcl-27でよいと思うが,ただ,和文で語句のつなぎに, この前後を四分アキにして使う(全角)にして使う例があり,ちょっとやっかい. これは‐U+2010を使うのか,よくわからない. 斜線 / U+002F これも全角と半角の問題 / U+002F と / U+FF0F >また下の例は唯一、縦横ではなくて、それが日本語かどうかで分けています。 右シングル引用符,右シングルクォーテーションマーク ’U+2019 これが,そもそもおかしい.右しかないのであれば引用を囲めないのでは? タ イプライターの慣習がこんなところに残っているのかな.左もほしい. また,U+2019は,前述のクォーテーションマークに出ている.これとの区別はど こで付けるのかな? >U+0028 / U+FF08 (LEFT PARENTHESIS) のように和文と欧文でコードポイントが分かれ >ていると振る舞いが一意に決まってやりやすいのですが、そうでない約物は難しくな >りますね。 > > >上の表を見ていて気がついたのですが、Eric の提案では例えば欧文感嘆符 ! の字間 >クラスを横書きでは westernChar、縦書きでは ideographic にしています。しかしこ >の文字の Vertical Orientation の属性(Unicode で定めている)は他の欧文と同じ >で R、つまり横倒し。横倒しにしてかつ字間を cl-19 的に扱うのはヘンテコですよね。 >これは Eric に聞くネタの一つですね。 たしかに,横倒しにしたら!はwesternCharでないとおかしい.それでは正常な向 きにした場合,となればwesternCharで正常な向きにしてもよいし,ideographic として正常な向きにしてもよい.
Received on Thursday, 26 November 2020 05:39:29 UTC