- From: Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>
- Date: Tue, 24 Nov 2020 10:42:29 +0900
- To: 木田泰夫 <kida@mac.com>
- Cc: "public-i18n-japanese@w3.org" <public-i18n-japanese@w3.org>
木田泰夫 様 小林 敏 です. 木田泰夫 さんwrote >敏先生、ありがとうございます。 > >> ただし,本来的にラテン文字をボディの大きさに合わせて設計する必要はないと >> 考えてよく,必要なら和文に合うデザインのフォントを選べばよいことである. > > >縦組みで全角でない通常の英字を正立で使うと中心線が揃わなくてガタガタするとい >う問題があったような記憶があるのですが、その点はどうでしょう? どうでしょうか? 行送り方向の位置の調整がうまくなかったのでしょう.基本 的には文字の中心を行の中心にそろえればよいが,そもそも欧字は行送り方向の 中心をそろえにくいものなので,ボディの中心でそろえても,うまくいかないの かもしれない. >> となれば,縦組にあっては,a, b, cのいずれかであってよいと考えられる.こ >> うすれば,縦組と横組でもラテン文字は,全てcl-19といってよく,文字の向き >> をどうするかは,それは指定によるとすればよい. > >全てcl-27、の間違い? そうです. >指定のない場合の動作は a でしょうか? 私は,それでいいと思っていますが,アンテナハウスの小林社長は,bだといっ ています.なぜなら,文字は正常の向きで読めるのはあたりまえでしょう,とい う考えからです. >> ただし,前述したように約物は字形が異なるので,ここで述べた方針では処理で >> きない.横組でも縦組でも,同じ名称であるコンマやピリオド,パーレンは,cl >> -19に含まれる約物と,それ以外の文字クラスに含まれる約物の2つを必要とする. >> ですので,横組だからcl-19,縦組だからcl-19以外の文字クラスというわけには >> いかない. ここのcl-19もcl-27の間違い 以下の問題は,すこし時間をください. 括弧の問題について,まずメールを先ほどお送りいたしました. ただ,いえることは和文として扱うものは,縦でも横でも和文として扱ってほし いということだと思います. >Eric の提案でも縦横でクラスを変えているのはほとんど通常の文字のようです。 >JLReq で cl-19 と cl-27 に属するものや、cl-27 のみ(全角分離後を含め)のもの。 > >cl-19/cl-27 > >552 > >A > >R > >westernChar > >ideographic > >← > >ギリシア大文字ALPHA > >Α > >U+0391 > >GREEK CAPITAL LETTER ALPHA > >/プロポーショナル > > >cl-27 > >895 > >Na > >R > >westernChar > >ideographic > >← > >単価記号,アットマーク > >@ > >U+0040 > >COMMERCIAL AT > >プロポーショナル > > >cl-27 > >978 > >N > >R > >westernChar > >ideographic > >← > >グレーブアクセント付きA > >À > >U+00C0 > >LATIN CAPITAL LETTER A WITH GRAVE > >プロポーショナル > > >ただ、約物でも縦横でクラスを変えているものもありますね。 > >cl-08/cl-27 > >68 > >A > >R > >inseparable_emDash > >ideographic > >← > >ダッシュ(全角)/ダッシュ > >— > >U+2014 > >EM DASH > >処理系によっては,U+2015 (HORIZONTAL BAR)にも,同様の振る舞いを実装しているも >のもある/プロポーショナル > >cl-08/cl-27 > >69 > >A > >R > >inseparable_twoDotLeader > >ideographic > >← > >二点リーダ > >‥ > >U+2025 > >TWO DOT LEADER > >/プロポーショナル > >cl-08/cl-27 > >70 > >A > >R > >inseparable_ellipsis > >ideographic > >← > >三点リーダ > >… > >U+2026 > >HORIZONTAL ELLIPSIS > >/プロポーショナル > > >cl-19/cl-27 > >667 > >A > >U > >westernChar > >ideographic > >← > >双柱 > >‖ > >U+2016 > >DOUBLE VERTICAL LINE > >/プロポーショナル > >cl-19/cl-27 > >668 > >A > >U > >westernChar > >ideographic > >← > >ダガー > >† > >U+2020 > >DAGGER > >/プロポーショナル > >cl-19/cl-27 > >669 > >A > >U > >westernChar > >ideographic > >← > >ダブルダガー > >‡ > >U+2021 > >DOUBLE DAGGER > >/プロポーショナル > >cl-19/cl-27 > >670 > >A > >R > >westernChar > >ideographic > >← > >ビュレット > >• > >U+2022 > >BULLET > >/プロポーショナル > >cl-19/cl-27 > >671 > >N > >U > >westernChar > >ideographic > >← > >アステリズム > >⁂ > >U+2042 > >ASTERISM > >/プロポーショナル > >cl-19/cl-27 > >672 > >N > >U > >westernChar > >ideographic > >← > >ダブルアステ > >⁑ > >U+2051 > >TWO ASTERISKS ALIGNED VERTICALLY > >/プロポーショナル > >cl-19/cl-27 > >699 > >N > >R > >westernChar > >ideographic > >← > >空白記号 > >␣ > >U+2423 > >OPEN BOX > >/プロポーショナル > >cl-26 > >861 > >Na > >R > >justifyingSpace > >ideographic > >← > > >U+0020 > >SPACE > > >cl-27 > >864 > >Na > >R > >westernChar > >ideographic > >← > >感嘆符 > >! > >U+0021 > >EXCLAMATION MARK > >プロポーショナル > >cl-27 > >865 > >Na > >R > >westernChar > >ideographic > >← > >引用符,クォーテーションマーク > >'"' > >U+0022 > >QUOTATION MARK > >プロポーショナル > >cl-27 > >866 > >Na > >R > >westernChar > >ideographic > >← > >番号記号,井げた > ># > >U+0023 > >NUMBER SIGN > >プロポーショナル > >cl-27 > >867 > >Na > >R > >westernChar > >ideographic > >← > >ドル記号 > >$ > >U+0024 > >DOLLAR SIGN > >プロポーショナル > >cl-27 > >868 > >Na > >R > >westernChar > >ideographic > >← > >パーセント > >% > >U+0025 > >PERCENT SIGN > >プロポーショナル > >cl-27 > >869 > >Na > >R > >westernChar > >ideographic > >← > >アンパサンド > >& > >U+0026 > >AMPERSAND > >プロポーショナル > >cl-27 > >870 > >Na > >R > >westernChar > >ideographic > >← > >アポストロフィ > >' > >U+0027 > >APOSTROPHE > >プロポーショナル > >cl-27 > >871 > >Na > >R > >westernChar > >ideographic > >← > >始め小括弧,始め丸括弧 > >( > >U+0028 > >LEFT PARENTHESIS > >プロポーショナル > >cl-27 > >872 > >Na > >R > >westernChar > >ideographic > >← > >終わり小括弧,終わり丸括弧 > >) > >U+0029 > >RIGHT PARENTHESIS > >プロポーショナル > >cl-27 > >873 > >Na > >R > >westernChar > >ideographic > >← > >星印,アステリスク > >* > >U+002A > >ASTERISK > >プロポーショナル > >cl-27 > >874 > >Na > >R > >westernChar > >ideographic > >← > >正符号,加算記号 > >+ > >U+002B > >PLUS SIGN > >プロポーショナル > >cl-27 > >875 > >Na > >R > >westernChar > >ideographic > >← > >コンマ > >, > >U+002C > >COMMA > >プロポーショナル > >cl-27 > >876 > >Na > >R > >westernChar > >ideographic > >← > >ハイフンマイナス > >- > >U+002D > >HYPHEN-MINUS > >プロポーショナル > >cl-27 > >877 > >Na > >R > >westernChar > >ideographic > >← > >ピリオド > >. > >U+002E > >FULL STOP > >プロポーショナル > >cl-27 > >878 > >Na > >R > >westernChar > >ideographic > >← > >斜線 > >/ > >U+002F > >SOLIDUS > >プロポーショナル > > >また下の例は唯一、縦横ではなくて、それが日本語かどうかで分けています。 > >cl-02/cl-27 > >34 > >A > >R > >closingBracket_other > >← > >westernChar > >右シングル引用符,右シングルクォーテーションマーク > >’ > >U+2019 > >RIGHT SINGLE QUOTATION MARK > >横組で使用/プロポーショナル > > >U+0028 / U+FF08 (LEFT PARENTHESIS) のように和文と欧文でコードポイントが分かれ >ていると振る舞いが一意に決まってやりやすいのですが、そうでない約物は難しくな >りますね。 > > >上の表を見ていて気がついたのですが、Eric の提案では例えば欧文感嘆符 ! の字間 >クラスを横書きでは westernChar、縦書きでは ideographic にしています。しかしこ >の文字の Vertical Orientation の属性(Unicode で定めている)は他の欧文と同じ >で R、つまり横倒し。横倒しにしてかつ字間を cl-19 的に扱うのはヘンテコですよね。 >これは Eric に聞くネタの一つですね。 > >木田 > >> >> 2020/11/23 18:52、Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>のメール: >> >> 木田泰夫 様 >> みなさま >> >> 小林 敏 です. >> >> データ作成,ありがとうございます. >> >> あたっているかどうかわかりませんが,拝見して,私の理解した問題を以下に記 >> しておきます. >> >> まず,総括的な問題,ラテン文字をどう扱うかです.JLReqでは,欧⽂⽤⽂字 >> (cl-27)と漢字等(cl-19)の両方に含まれています.これは,ある意味で混乱 >> の元であり,何か整理できないか,と考えるのは意味がある. >> >> ただし,a-zA-Z0-9の文字とコンマ・ピリオド,パーレンなどの約物では扱いが >> 異なるので,まずa-zA-Z0-9の文字だけに限定して考えてみます. >> >> 横組の場合は,原則としてcl-27で扱えばよい.(ただし,流通している本やWeb >> ではcl-19で処理している例もあるが,これは望ましくないと考えてよい.) >> >> 縦組の場合,以下のような組み合わせがありえます. >> >> a すべてcl-27として扱う(向きは全て時計回りに90度回転,以下“横転”とい >> う) >> b すべてcl-27として扱う(向きは正常な向き,以下“正常”という) >> c すべてcl-27として扱うが,状況により正常な向き,横転した向きにする. >> d 正常な向きはcl-19,横転する場合はcl-27 >> e すべてcl-19とし,向きは正常 >> f すべてcl-19とし,向きは横転 >> g すべてcl-19とし,向きは正常と横転との両方 >> >> DTPなどでは,dで処理している場合が多い(cで処理している例もある).f, g >> の例はないでしょう. >> 活字組版でもdであるが,正常な向きにするのはc-16では面倒なので,cl-27,つ >> まり全角の台に鋳込んだ活字を使用していた. >> >> ところで,cl-19とcl-27では,字面は同じか異なるか,という問題があります. >> これは異なるともいえるし,同じでよいともいえる.活字の場合は,同じでよか >> ったが,台が全角だからということで,台に応じた字形にしたものが作成される >> ようになった.DTPでも,これにならいcl-19とcl-27では,一般に字形は異なる. >> >> ただし,本来的にラテン文字をボディの大きさに合わせて設計する必要はないと >> 考えてよく,必要なら和文に合うデザインのフォントを選べばよいことである. >> (この点で約物と文字との差が出てくる,cl-27に含まれる約物と,それ以外の >> 文字クラスに含まれるものでは字形を変えないといけない.) >> >> となれば,縦組にあっては,a, b, cのいずれかであってよいと考えられる.こ >> うすれば,縦組と横組でもラテン文字は,全てcl-19といってよく,文字の向き >> をどうするかは,それは指定によるとすればよい. >> >> ただし,前述したように約物は字形が異なるので,ここで述べた方針では処理で >> きない.横組でも縦組でも,同じ名称であるコンマやピリオド,パーレンは,cl >> -19に含まれる約物と,それ以外の文字クラスに含まれる約物の2つを必要とする. >> ですので,横組だからcl-19,縦組だからcl-19以外の文字クラスというわけには >> いかない. >> >> 以上です. >> >> 木田泰夫 さんwrote >> >> > みなさま、やっとできました(疲!) >> > >> > JLReq のクラスと Eric 提案のクラスの比較データを作りました。タブ区切りフ >> > ァイ >> > ルなので、スプレッドシートにでも読み込ませると見やすいと思います。 >> > >> > 私はここで息が切れたので、みなさま分析をぜひ。 >> >
Received on Tuesday, 24 November 2020 01:43:46 UTC