Re: 日本語組版と欧文組版への問題意識

敏先生、ありがとうございます。



> 和文と欧文の混植は,ある場合はよいが,違うケースだと,ちょっとそぐわない,
> ということもあり,一筋縄ではいかないということを示したかったのです.和文
> と欧文の混植は,そもそも無理が多いのです.いちいち個別に対応できないので,
> ある原則を決め,それで,ある程度のところで妥協しないといけない,というこ
> とだと思います.

本当にそうですね。

>> 縦組みは、バランスの良いのは 2.17 四分空きですかね。ただ四分空きにしても、こ
>> んなに英単語が多いと縦組みでは読みたくない感じがします。
> 
> あはは……,多様な例を示したかったので,無理したものです.
> 
>> なんですが、最近下農さんが、英字が正立でプロポーショナル進行、つまり 2.19 の
>> 英単語を縦方向プロポーショナルにした例を見せてくれまして、これはその特別さに
>> 気がつくことがなく自然に読むことができました。欧文横倒しではなく、こちらが標
>> 準のスタイルになるべき!と思ったくらい。
>> 敏先生、もしかすると手で詰める必要があるかもしれませんが、2.16 か 19 をベース
>> に英単語としての塊感が出るように作っていただくことは可能でしょうか? 和英間
>> は少し開けて。 もしこれが良い結果なら正立縦方向に最適化された英字が開発され
>> るともっと良くなりますね。
> 
> ご要望にお応えし,添付いたします.ただし,番号を変更するのが面倒ですので,
> 最終ページに追記しておきます.原則として,字間を限りなく狭くしたものです.
>  添付ファイル名:和欧混植組版例20_10_2.pdf

ありがとうございます! 組んでいただいて気がついたのですが、空間を一定にしたいとすると、それぞれの文字がアセントやディセントを持っているかどうかで、詰め量を違える必要があるんですね。下農さんが送ってくださった例ではそれをやっているんでしょうね。

> でも,欧字の単語を縦向きにして組むのは,相当に無理があるように思いますが,
> 特に小文字,あるいは先頭文字を大文字にした場合など,どうでしょうか? 縦
> 向きでは,英単語としての塊感は無理ではないかなあ?

下農さんの送ってくださった例、どう思われましたか? 敏先生から見てどうなのか、興味あります。

木田

Received on Saturday, 31 October 2020 00:33:05 UTC