Re: 両側ルビのときの行間

# 新しい public-i18n-japanese@w3.org に移ります

皆さま
>
> これらの行間内のレイアウトの例を見ると、行間自体の重要性と一貫したリズムを保つ必要性が強く感じられます。また欧文組版やWEB組版と違うrequirement
> でしょうか。
>
> —Nat
>

そう思います。欧文にも
行のリズムがある、と知ってから、その共通項を取ったデザインの試行をしてきましたが、確かに共通項もあるものの、概念的な違いから来るrequirementsの違いも明確にあって、
行のリズムの概念の上に、それぞれの requirements に沿った複数の機能設計が必要だと最近は感じます。

が、ここでちょっと残念なお知らせがあります。CSSWGは、行リズムを原則断念しました。2~3年ほど前の新しい提案
https://drafts.csswg.org/css-rhythm/#line-height-step

に対して、Google, Microsoft, Appleからは支持と実装希望があり、Chrome での試験実装
https://crbug.com/586413

まで進んだのですが、Florian と fantasai
からの反対が強く、保留になっていました。Florianは行リズムの根本概念に対する強い反対で、fantasaiは欧文概念のものは作りたいがCJK概念のものには反対で、両方作るのにも反対の模様です。

前回の議論から二年ほど経過したので、先週のスペインF2Fで再度二人の意向を確認しました
https://github.com/w3c/csswg-drafts/issues/938#issuecomment-577640685
が、未だに非常に強い反対感情が見られたため、実装禁止の警告、現存するテストの削除など、原則無期限での断念となりました。

今後は別方面で解決策を探る方向になると思いますが、一つ良いニュースは、CSS Layout API
https://drafts.css-houdini.org/css-layout-api/

で行のリズムを実装するデモを昨年のTPACで行いました。欧文概念もCJK概念も含めてサポートできますので、今のところはこちらが最有力候補となります。

Received on Friday, 7 February 2020 05:28:18 UTC