- From: 木田泰夫 <kida@mac.com>
- Date: Sat, 13 Jun 2020 12:56:44 +0900
- To: Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>
- Cc: MURATA Makoto <eb2m-mrt@asahi-net.or.jp>, W3C JLReq TF <public-i18n-japanese@w3.org>
読み上げの際の悩みはルビに関して大きいようですね。 A.漢字列に読みが降ってあって、だからその読みで読んで欲しい B. アノテーションなのだから、読むのは本文 漢字列に人間が見て通常の読みが振ってあれば A、平仮名以外が含まれれば B と判定できますが、平仮名なのにどう見てもその漢字の読みではない例ってありますよね。「あの男(ひと)」みたいな。これ、どっちを読むべきなのか私知りません。この場合は思わず「ひと」と呼んでいるのかな。しかしこの場合は「ひと」とだけ読んでしまうと、「男」と言う重要な情報が抜けてしまいます。 ルビは仕組み的に考えると、本来一続きの文字列である書き言葉に、複数の列を持ち込む技ですから、成り立ちからして読み上げとは相性が悪そう。それでも一次元にしなければならない読み上げ。 あ、お話の朗読会とかありますよね。図書館の司書さんの仕事なのかなあ? その人たちはどうしておられる? もういっそのこと、明らかに A とは言えない、B の可能性のある場合には「ルビ、なになに、ルビ終わり」と一律に一次元化するとか? 木田 > 2020/06/13 9:49、Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>のメール: > > MURATA Makoto 様 > みなさま > > 小林敏です > > コメント,ありがとうございます. > > 私は,もっぱら読むということ,その観点からの配置を問題として > してきたのですが,ご指摘のとおり,音声に変換する際にも,ルビ > の種類が影響するということですね. > > 配置という点でいうと,モノルビと熟語ルビというのは,語のまと > まりを意識するか,それとも漢字1字だけということか,というこ > とから別にしたかったのですが,音声にする際にも,それが影響す > るというのですね. > > グループルビは,漢字の読みといういう点からは違う意味を持つ例 > が多いのですが,熟字訓(例:煙草のルビ“たばこ”,五月雨のル > ビ“さみだれ”)のように,漢字の読みを示すという例もあり,簡単 > ではないかように思います. > > MURATA Makoto さん wrote > >> デジタル教科書に関わっている富士ソフトの山崎さんからの >> コメントの一部を転送します。 >> >> 村田 真 >> >> ---------- Forwarded message --------- >> >> ・何を読み、何は読まないのか(タグの選別) >> ・どのように読むのか >> → 熟語ルビ、グループルビは、読み上げ対象とされないのか否か >> → 熟語ルビがあれば読み上げとしてこれを優先,グループルビについては、読み上げないか、もしくは「ルビ」等と前置きした上で読み上げる副音声的対応 等 >> ・モノルビが個々の漢字等にふられるケースについて、その >> ルビは誤読を避ける必要性から読み上げとして優先される >> べきであると考えられるが、そのまま単漢字ごとの読みを >> つなげるのではイントネーションがおかしくなるケースが >> ある > >
Received on Saturday, 13 June 2020 03:57:01 UTC