- From: KobayashiToshi via GitHub <sysbot+gh@w3.org>
- Date: Fri, 14 Jan 2022 04:46:31 +0000
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熟語や用語などで複数の読み方がある例もあり,これらをルビで示すために親文字の両側に付けている例を最近は見かける(両側ルビ), 例 白村江:はくそんこう,はくすきのえ 東南:とうなん,たつみ 向日葵:ひまわり,sunflower,サンフラワー こうした処理について,自動処理を前提とするデジタルなドキュメントで実現する必要はあるのだろうか.あるにこしたことはないが,どれだけ必要とするかが問題である.書籍では実例はあるが,数は少ないのが現状である.であるならば,ひとつは括弧に入れるなど別の表現手段もあるので,コストベネフィットを考慮するならば,機能としては取り入れないというのも,ひとつの判断であろう.どうであろうか. 両側ルビのもうひとつの問題は,自動処理を前提すとする場合,なんらかの処理方法を決める必要がある.両側ルビの処理方法については,JIS X 4051に規定がある.ただし,モノルビとグループルビの組合せしか規定していない.熟語ルビを組合せた方法は規定していない.しかも,この方法は,一般で行われている方法というわけではなく,ある意味でモノルビとグループルビそれぞれの配置処理から考えられる方法として書かれたものである.ある意味で両側ルビの決まった配置方法はない,ともいえるし,不完全だがJISに規定があるので,それでよいともいえる, なお,W3CのWarking Draftとして公開されている以下の“Rules for Simple Placement of Japanese Ruby”では,熟語ルビ含めた処理方法が記されている(オリジナルの和文のドキュメントも,ここから参照できる). https://www.w3.org/TR/simple-ruby/ さらに,両側にルビを付けた場合,隣の行のルビと重なってしまう恐れもある.こうした場合の行間の処理方法も考えておく必要がある. -- GitHub Notification of comment by KobayashiToshi Please view or discuss this issue at https://github.com/w3c/jlreq/issues/323#issuecomment-1012769365 using your GitHub account -- Sent via github-notify-ml as configured in https://github.com/w3c/github-notify-ml-config
Received on Friday, 14 January 2022 04:46:32 UTC