Re: [jlreq] 落語ネタ:ルビという小さな虫 (#323)

配置方法によるルビの種類としては,次の3つがほしい.
1)モノルビ:親文字が1文字
2)グループルビ:親文字が2文字以上で,親文字列全体に対してルビを配置(配置方法はいろいろある)
3)熟語ルビ:熟語に付けるルビで,個々の漢字の読みとの対応を考慮し,かつ,熟語としてのまとまりも考えてルビを配置する

1は親文字は1字であるが,2と3は,親文字が複数になる.なお,熟語ルビの場合,個々の漢字ごとに対応したルビを示すとともに,ルビも熟語としてのまとまりを示す必要がある.熟語としてのまとまりを示しておけば,読み上げの際に単語として扱うことも可能になる.

熟語ルビは,熟語としてのまとまりを重視する配置方法であるが,ドキュメントの目的として,個々の漢字の読みを示したいというケースもある.また,熟語ルビでもグループルビの配置と同じ処理とすると処理が単純化できる.そこで,スイッチを付けるなどして,実際の表示(表現型)としては,モノルビ的な処理やグループルビ的な処理が選択できるとよい.

ただ,何を熟語とするかという問題がある.例えば,姓名の場合,姓名を1つのまとまり(熟語)と考えるか,姓と名とを別々のまとまりと考えるか,東京都といった場合では,“東京都”か,“東京”+“都”かという問題である.これは著者または編集者の判断によるというか,元データの作成方法に従うということでよい.

この熟語ルビは,前述のJLReqの“F. Positioning of Jukugo-ruby(熟語ルビの配置方法)”は,デジタルのドキュメントでは簡単ではない.そこで簡略化が求められる.その方法は,あとでごく簡単に説明する予定である.

なお,熟語に付けるルビでは,熟語の一部だけ,例えば常用漢字に含まれない漢字にだけルビを付ける例も見かけるが,読んでいく場合は,言葉(熟語)を単位として読んでいくことが多いので,熟語の一部ではなく,全部に付けるのが望ましいでしょう.一般の書籍では一部だけにルビを付ける例は,ほとんど見かけない.,

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