- From: KobayashiToshi via GitHub <sysbot+gh@w3.org>
- Date: Sun, 09 Jan 2022 02:55:59 +0000
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ルビの小書きの仮名ねー,私も,どっちかといえば,小書きは使用したくない派で,老眼だから,小さいルビでは小書きかどうかわからい場合もある.ただ,私は毎月40冊くらい多様な本を読んでいて,ルビとか約物の使用法や配置法,表外漢字の字体など,いろんなことも観察しているんですが,この経験からいえば,今や小書きが多数派になったのではないかな,と感じている.しかし,しばらくは小書きの不使用派は残るので,この問題と付きあっていくしかないでしょう.読み上げなどのことを考えると,元のデータは小書きでも,表現形としては,小書きでない仮名にする処理が選択できるのが望ましいといえよう.ただ,私みたいな人は,いずれ死んでいくから,小書き不使用派は,将来はなくなるんじゃないかな. すこし昔話をすると,普通の本文でも,小書きの仮名は使用していなかった時代があったんだ.私が仕事を始めた時期には,原稿に“捨て仮名使用”とか,“半音使用”とか指定してあったものを見ている.つまり,原稿に明示しないといけなかったんだ(かつては小書きの仮名は捨て仮名とか,半音とよばれていた).法令でも“法令における拗音及び促音に用いる「や・ゆ・よ・つ」の表記について”という通知が1988年に出される以前は小書きの仮名は使用されていなかった. 活字組版でも,小書きの仮名は準備されていなく,小さくするには,本文が9ポイントに対し,小書きにする場合は,6ポイントにして処理していた時代もあった. 当然,活字組版ではルビ用の文字には小書きの仮名はなかった.ルビのように小さい文字は区別ができないという考えで使用されなかったのだが,そもそも使用できなかったんだ.それが写真植字などにより小書きの仮名が使用できるようになって,徐々にルビに小書きの仮名が使用されだしていったんだ.それが現在は多数派になり,いつかは一般化されるということなんでしょう. -- GitHub Notification of comment by KobayashiToshi Please view or discuss this issue at https://github.com/w3c/jlreq/issues/323#issuecomment-1008218304 using your GitHub account -- Sent via github-notify-ml as configured in https://github.com/w3c/github-notify-ml-config
Received on Sunday, 9 January 2022 02:56:01 UTC