- From: Office KZ <nitecruise@gmail.com>
- Date: Sun, 2 Oct 2011 15:56:34 +0900
- To: Koji Ishii <kojiishi@gluesoft.co.jp>
- Cc: "public-html-ig-jp@w3.org" <public-html-ig-jp@w3.org>
石井さん、ご苦労様です。 各社のブラウザーで(というより実際にはレンダリングエンジンで すが)縦書きに積極的に取り組んでいると思われるのが WebKit ベースであるのは良く知られていますが、WebKit では@ マークで始まるフォントが明示的に指定されている場合にレンダリ ングに縦書きグリフを使用するようです。フォントファイル中の縦 書きグリフの格納方法にはご指摘の vert など色々あるよう で、内部的にはどのような処理が実装されているかは不明ですが、 少なくともエンドユーザーがエディターで CSS を書くという アプローチにおいては(他の縦書き用プロパティとの併用はもちろ んです)この方法でうまくいっています。 @マークで始まるフォント名は Windows に付属するワード パッドなどで確認できます(ワードパッド自体は縦書きに対応して いません)。これは Microsoft 社の仕様・実装ではあります が、現実的にフォントの中身をチェックしてエンドユーザーに「縦 書きグリフの存在」を明示しているわけですから、Windows のインストールベースも考慮して、この手法を利用させてもらわな い手はないと思います。WebKit 開発グループの判断も似たよ うなところがあると思います。 http://blog.nitecruise.net/css3/wakamurasaki.html 上記は CSS の実装状況の違いもあって完全には各社のブラウ ザーで同じ表示結果にはなりませんが、WebKit ベースのブラ ウザー(Mac/Windows/Linux版の Safari、Chrome、Chromiumなど)では意図したとおり の結果で表示されます。 MS IE(Trident)では横書きのままですが、文字の方向と フォントについては正しく表示されま す。Firefox(Gecko)やOpera(Presto) については縦書き不要という見解で実装が進められている様子もあ り縦書き用のCSSプロパティは殆ど機能しません。 Kazuya Yasui (nitecruse) On Sep 30, 2011, at 19:50 48PM, Koji Ishii wrote: > 問題をすごく簡単にまとめると、既存のWordやInDesign > などの製品では、フォント名が日本語だったら、とか、場合に > よっては特定のフォントだったら、などの判断をして、文字の向 > きを決めています。文字コードとフォントから文字の向きをきち > んと特定する方法が存在しないからです。
Received on Monday, 3 October 2011 07:48:12 UTC