Re: ルビについて(利用者からの若干の経験)

松澤です。

僕はほとんどライトノベルというジャンルの本しか読まないのですが、
そのなかでwikipediaにあるルビに依存した“当て字”に
当てはまるものはほとんどのページにルビをふっていて、
省略するケースはほとんどありません。

あと、手元にある官能小説で発見した変わった例がありました。
同一ページ上に「眠り人形」に「クドクラ」と「クルースニク」と
二つルビがふってあるというものです。
不思議に思って編集の方に問い合わせてみたところ、
二人の人物の視点によって読み方を変えているもので、
著者がルビを指定しているそうです。
つまり、会話の中で二人が別々の事を言っているのに、
意味が通じ合っているという不思議な状況です。

しかしながら、会話のシーンで使われていることから、
音声では当て字は必ずルビに振られたものを
しゃべるのが正しいかと思います。
あと、当て字のルビが振られるのは必ずしも漢字だけではないかと思います。
蔵書を調べればいくつか例が出せると思いますので、
帰国したら調べてみたいと思います。

(11/01/16 11:48), Takayuki Akimoto wrote:
> 中田さん、はじめまして。
> 
> ソトンの秋元です。
> 
>> 「青空」と書いて「せいあ」と読ませるそうです。
>> 私の姪(大学生)は、美杏香(びあんか)と言います。
> >人名など固有名詞については、読ませる通りの読み上げる必要があります。
> 
>>> 著者の立場や他の人と同じ文書についての理解を共有するには
>>> 「宇宙」は「そら」と読む方がよさそうですが、
> 
> 要するに、いわゆる「当て字」を日本語情報処理でどう扱うべきかという、
> 未だ為されたことのない、新しい議論が必要なのでしょう。
> 
> 「当て字」はWikipediaにも項目があります。
> http://ja.wikipedia.org/wiki/当て字
> http://en.wikipedia.org/wiki/Ateji
> 
> ルビに関係した話題ですね。
> 
> さらに、これを音声で表現する場合、どうすべきか。
> 
> どのような漢字で表記されていて、それにどのような「よみ」がつけらているのか、
> 両方とも伝えないと、作者の意図は伝わらないのでしょう。
> 


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Received on Monday, 17 January 2011 01:46:53 UTC