- From: MURAKAMI Shinyu <murakami@antenna.co.jp>
- Date: Wed, 03 Mar 2010 01:23:50 +0900
- To: public-html-ig-jp@w3.org
Suzumizaki-Kimikata <szmml@h12u.com> wrote on 2010/03/02 9:46:19 > 鈴見咲です。割と興味本位なお尋ねにつき煩わしければご容赦を。 > > On Fri, 26 Feb 2010 19:17:16 +0900 > MURAKAMI Shinyu <murakami@antenna.co.jp> wrote: > > XHTML1.1 の将来バージョンは XHTML5 (HTML5 のXML表現)なのであるから、 > > 将来のEPUB仕様にはそれが使われるようになるのが自然です。 > > 同様に、CSS3が将来は使われるようになることも自然です。 > > これはEPUBの中で正式に確認されたことなのですか? そうなるのが自然だと私が思っているということです。 HTML5もCSS3の各モジュールも仕様が正式のW3C勧告になるまでには、かなりの 時間を要します。10年以上かもしれません。 その後でのEPUB仕様の改定で、古いXHTML1からXHTML5に、CSS2からCSS3へと 参照仕様もバージョンアップされるというのは、私には自然なことに思えます。 (X)HTML5の仕様は、現在のHTML4/XHTML1とその実装との互換性には注意が払われ ているので、XHTML5対応のビュワーで古いXHTML1のコンテンツも表示できます。 HTML5は、section、articleなど文書構造を表すための要素が追加されていて、 電子書籍のコンテンツのために、より向いていると私は思います。 また、将来は電子書籍(EPUB)の中に動画を埋め込むなんてこともありになって、 HTML5のvideo要素が使われるかもしれません。 HTML5のルビに関する議論は、別スレッドにあるのでここではコメントしません。 > 紙の上でできる表現が仕様のためにできない、というのはやっぱり本末転倒とい > うべきでしょうから。本末転倒ではない方法で落としどころを見つける努力をし > ないと禍根を残しますねー。 > > てなことを考えてみたりみなかったり。具体的に何ができるんだろう… 紙の上でできる表現をWebや電子書籍でも可能にするための仕様がCSSです。 その仕様を発展させることが、読みやすく美しい日本語の表示ということにも つながります。 以上は、将来のCSS3に期待しての話ですが、今回の日本電子出版協会(JEPA)が やろうとしていることは、「各社に早期に実装してもらうことを優先」という ことなので、EPUB本体の仕様やCSS仕様を拡張するのではないらしいです。 ですからHTML5はもちろんCSS3も当面はEPUB仕様に直接関係ありません。 (まだドラフトで使える仕様でないので当然ですが) しかし、HTML5やCSS3が完成して普及した未来には、電子書籍でもそれが当たり 前になると私は思うし、その仕様がよりよいものになるようにアイデアがあるの ならばW3Cに提案していけばよいと思います。 そのためにも、このMLが役に立つのではないでしょうか。 -- 村上 真雄 (MURAKAMI Shinyu) http://twitter.com/MurakamiShinyu Antenna House Formatter: http://www.antenna.co.jp/AHF/
Received on Tuesday, 2 March 2010 16:24:34 UTC