- From: Toshiyuki Kamada <tkamada@acm.org>
- Date: Thu, 15 Jul 2010 12:44:09 +0900
- To: public-html-ig-jp@w3.org
鎌田です。 秋元さんがもし「回転」にこだわられているとしたら、多国語TeXとも異なってきます。「座標変換」というほうがより適切だからです。 また、村上さんの原案にもある、「フロー」(次の要素がどちらにつながっていくか)は、多言語TeXと共通する考え方です。 おそらく、FlashやJava等でもフローのあるコンポーネント配置であれば、同じことになると思われます。 多言語TeXのひとつ、LuaTeXでは、「pagedir, bodydir, pardir, textdir, mathdir」という、4つの「進行方向」を指定する形になっています。それぞれ、ページの進行方向、本文全体の進行方向、段落の進行方向、行の進行方向、数式の進行方向に相当します。 一方で、Unicode TeXのなかには乱暴なのもあって(XeTeX)、PDF命令で回転(90 rotateなど)を入れて「縦組みだ」としているものもあります。でもたぶん、そうやって作ったPDFからテキストを抽出すると、文字の並びがめちゃくちゃになるんじゃないかと予想します(試していないので、機会があれば後日報告します)。日本語や英語の活字を考えるとわかりにくいのですが、アラビア語やヒンディ(インド)のように、前後の文字の関係で書き方がかわるようなものもありますから、「流れ」で考えるのが一般性が高いと思います。 以上、情報提供まで。
Received on Thursday, 15 July 2010 03:45:53 UTC