- From: 木田泰夫 <kida@mac.com>
- Date: Wed, 29 Sep 2021 12:17:01 +0900
- To: JLReq TF <public-jlreq-admin@w3.org>
- Message-Id: <D13E8A09-4C29-41CB-BE77-41A9BD1F4376@mac.com>
もう一つミーティングを思い返して。小林さんが、実装者だけではなくて、書き手にも読んでほしい、というようなことを言われたのに対して、国語審議会のお役目を取っては… と反応したことに関して。 考えてみれば、今の JLReq には、タイトルをどう作るか、ルビをつける方針、注の方法の選択、英単語の周りのスペース、数字は全角かどうか(2.3.2 b 1 i)、などについて書いてある。これらは印刷のモデルにおいては編集や組版担当者が行っていたこと。この人たちが組版方法を知らなければならない対象だったわけです。 デジタルテキストのモデルでは、これらの選択の多くはシステムの実装者が行うのでしょうけれど、残りは一人一人の書き手の選択になる。とすると、今の内容をそのままデジタル向けにしただけで、自然に、内容の一部の対象は書き手に向くことになります。その事実に少し意識的になっても良い、というか対象が変わっていることを意識すべきなのかもしれない、と思いかえした次第。 木田 > 2021/09/29 10:44、木田泰夫 <kida@mac.com>のメール: > > 目次案をアップデートして、一応チェックインしました。 > https://github.com/w3c/jlreq/blob/gh-pages/docs/next_jlreq_overview/jlreq_v3_overview.md <https://github.com/w3c/jlreq/blob/gh-pages/docs/next_jlreq_overview/jlreq_v3_overview.md> > > > ミーティングで小林さんから、方針を表した序文みたいなものをかけ、と指令が出ましたが、なんと、一昨年の APL の報告書に私が書いた内容を読み返してみるとそのまま序文になりますね。長すぎるけど。p29 からの「リフロー可能なドキュメント環境とは」です。 > https://310f52f6-bfce-4d70-bd86-07371d7f98c5.filesusr.com/ugd/eb8538_e921485ff03b4900aff942b28019d9f4.pdf <https://310f52f6-bfce-4d70-bd86-07371d7f98c5.filesusr.com/ugd/eb8538_e921485ff03b4900aff942b28019d9f4.pdf> > > 木田 > >> 2021/09/28 9:38、木田泰夫 <kida@mac.com>のメール: >> >> JLreq TF の皆様、 >> >> 私の宿題がちゃんと終わっていないのですが、議論を始められる程度の内容はできたと思います ^^; >> >> >> トップレベルの方針 >> デジタルネイティブ >> 国際化環境を前提とする >> >> そのため >> 確立されたルールにデジタル・国際化環境に必然の変更を加える。ラグ組のように現状の受容の場合も。ただし新しい実験や発明の場所でもないので、行き過ぎに注意する。規範的立場を失わないように >> 記述をリフローアーキテクチャを中心に変更 >> シンプル化 >> 簡便な行組版ルール案、Unicode に拡張した文字クラスを反映 >> ただし、大きな機能単位は削らず、プライオリティで重要性を示す >> できるだけ古いバージョンを参照しなくて良いように削除する内容に注意 >> 規格化や実装が前に進んでいないところに注目し、前に進めるように整理を行う >> 章立て >> 現在の第2章「日本語組版の基本」を、Getting started 的に大幅に拡充 >> 文字、書体の基本 >> 英文書体とのマッチといった話題も >> 行組版の基本 >> ベースラインシステムとの整合といった話題も >> アクセシビリティ、読みやすさ >> 機能的分類での俯瞰(インデックス的にもなる) >> ウェブのようなスクロール形式においても現れる機能と、ページの場合にのみ現れる現象、および書籍の構成の記述を分離する >> 各項目に >> リフロー、国際化環境、シンプル化を念頭にアップデート >> プライオリティを書く(A/B/C、および新しい方向への suggestion) >> 書き方は記号?言葉? >> 複数の方法がある場合、説明を入れ、可能ならデフォルトのお勧めを理由とともに記述。ただし押し付けにならないように >> アクセシビリティへの考慮 >> エッジケースにどうするかを書く? >> >> <PastedGraphic-1.png> >> >> >> >> >> >> >> >> 要約 >> update >> トップレベルの方針に従って必要な変更を入れる >> >> この文章の位置付け >> update >> トップレベルの方針に従って必要な変更を入れる >> 1 >> 序論 >> >> >> 1.1 >> この文書の目的 >> update >> トップレベルの方針に従って必要な変更を入れる >> 1.2 >> この文書の作成方法 >> update >> >> 1.3 >> この文書の執筆方針 >> rewite >> トップレベルの方針を言及 >> 1.4 >> この文書の構成 >> update >> >> 1.5 >> 用語の参照その他 >> update >> >> 1.x >> 前提とする技術 >> new >> 前提とする技術を簡潔に >> 2 >> 日本語組版の基本 >> >> Quick Start Guide の役割 >> 文字の基礎 >> 行組版の基礎 >> 書体の基礎 >> デジタルではページの概念のないテキストが多いのでページは別に扱う >> 2.x >> 文字の基礎(was 日本語組版に使用する文字と配置の原則) >> rewite >> 現在は注にある約物、英字、数字を陽に扱う >> 2.x >> new: 和文書体 >> new >> 基本的な書体と用途 >> 英文書体との混用:書体の合わせ方。相対サイズと位置の合わせ方 >> 2.x >> 行組版の基礎(was 漢字及び仮名の配置の原則) >> rewite >> 行揃え:ベタ組、ジャスティフィケーション、ラグ組 >> 段落最初の行頭の字下げ vs 欧文風パラグラフ >> 方向:縦横。文字の向き。横書き縦書き変換のできるテキストを作るために >> 読みやすい行長と行間。アクセシビリティ。行間にルビ・圏点・傍線・下線などを配置した場合 >> グリッドシステムの説明。ベースラインシステムとの関係(これがあるので書体の説明の後) >> 行間とフォントのメトリックとの関係 >> 詳細は「行組版」のセクション >> 2.x >> 機能的観点での日本語組版機能の整理、一覧 >> new >> 例えば、注のための機能(ルビ、単純な括弧、割注、脚注後注の類、行間注)など >> x >> ページの構成 >> >> 独立させ、ページに関する記述をまとめる >> 現在の内容は印刷モデルかつ日本語専用ワードプロセッサなどでのみ可能 >> 多くのワードプロセッサのように印刷モデルであっても欧文がベースになっていて「仕上りサイズと四方のマージンを設定する」方法を使う時にどのようにするか、書くべき内容はあるか? >> 電子書籍などリフローアーキテクチャの場合のために書くべき内容はあるか? >> メール、Webサイトなどページのない場合、ここで触れられている機能について書くべき内容はあるか? >> これらを混在させるより、分けた方が、読む人のニーズに応えやすいか? >> 現在の内容から、Nat の指摘のように、デジタルネイティブな場合にも有用な要素があるかもしれない >> 2.2 >> 日本語文書の基本となる組体裁 >> >> >> >> 組体裁の設計 >> >> >> >> 基本となる組体裁 >> >> >> >> 基本となる組体裁の主な設計要素 >> >> >> >> 基本版面の設計要素 >> >> >> >> 基本版面と実際のページの設計例 >> >> >> 2.3 >> 組方向(縦組と横組) >> >> 縦書きの苦手なディスレクシアに対する言及 >> >> 日本語組版における組方向 >> >> 混在の場合を強調(デジタルの実装でグローバルに縦横を決めないように) >> >> 縦組と横組の主な相違点 >> >> >> 2.4 >> 基本版面の設計 >> >> >> >> 基本版面の設計手順 >> >> >> >> 基本版面の設計の注意点 >> >> >> 2.5 >> 基本版面の設計要素の各ページに対する適用 >> >> >> >> 基本版面からはみ出す例 >> >> >> >> 基本版面で設定した行位置の適用 >> >> >> >> 基本版面で設定した文字位置の適用 >> >> >> 2.6 >> 柱とノンブル >> >> >> >> 柱及びノンブルの位置 >> >> >> >> 柱及びノンブルの配置の原則 >> >> >> >> 柱及びノンブルの配置方式 >> >> >> x >> 書籍の組み方 >> >> 書籍にのみ適用する記述はここに集める >> 3 >> 行の組版処理 >> >> デジタルテキストでの考慮を全体的に入れる >> 簡便な行組版ルール案を反映。連数字の記述を削除。欧文組版や化学式、数式の組版は外部へ >> 欧文括弧など欧文用約物を使う場合への言及? >> 印刷雑誌に連載の問題点など反映 >> 3.1 >> 約物などの組版処理 >> >> >> >> 縦組と横組で異なる約物など >> update >> 簡略化。横書き縦書き変換のできるテキストを推奨 >> 。縦横字形の問題と使い分けを別の小項目に。 >> >> 句読点や,括弧類などの基本的な配置方法 >> update >> 現在のフォントのグリフに関する注を最初に持ってくる。またプロポーショナルの括弧の使い方を加える? >> >> 読点及び中点の例外的な配置方法 >> >> 自動組版では難しい。扱いをどうするか? >> >> 始め括弧類,終わり括弧類,読点類,句点類及び中点類が連続する場合の配置方法 >> >> >> >> 行頭の始め括弧類の配置方法 >> update >> 欧文風パラグラフの場合を考慮 >> >> 区切り約物及びハイフン類の配置方法 >> >> ハイフン類分離? >> >> 行頭禁則 >> >> >> >> 行末禁則 >> >> >> >> 行末に配置する終わり括弧類,句点類,読点類及び?中点類の?配置方法 >> >> >> >> 分割禁止 >> >> >> >> 行の調整処理で?字間を?空ける処理に?使用しない箇所 >> >> >> >> 行の調整処理例 >> >> >> 3.2 >> 和欧文混植処理(縦中横処理を含む) >> >> >> >> 和文と欧文との混植 >> >> >> >> 横組の和欧文混植に用いる文字 >> >> >> >> 縦組の和欧文混植に用いる文字 >> >> >> >> 全角のモノスペースの欧字及び?全角の?モノスペースの?アラビア数字の?配置方法 >> >> >> >> 縦中横の処理 >> >> >> >> プロポーショナルな?欧字を用いた?和欧文混植処理 >> >> >> 3.3 >> ルビと圏点処理 >> >> >> >> ルビの使用 >> >> >> >> ルビの付け方 >> >> >> >> ルビの文字サイズ >> >> >> >> 親文字のどちら側にルビを付けるか >> >> >> >> モノルビの親文字に対する配置位置 >> >> >> >> グループルビの親文字に対する配置位置 >> >> >> >> 熟語ルビの親文字に対する配置位置 >> >> >> >> ルビが親文字よりはみ出した場合の処理 >> >> >> >> 圏点の処理 >> >> >> 3.4 >> 割注処理 >> >> >> >> 割注の利用 >> >> >> >> 割注の文字サイズと行間など >> >> >> >> 割注を本文の2行以上にわたって配置する処理 >> >> >> 3.5 >> 段落整形,そろえ及び段落末尾処理 >> >> >> >> 段落先頭行の字下げ >> >> >> >> 字下げと字上げ >> >> >> >> そろえの処理 >> >> >> >> 段落末尾処理 >> >> >> 3.6 >> タブ処理 >> >> >> >> タブ処理の利用 >> >> >> >> タブ処理で指定する配置位置にそろえる形式 >> >> >> >> タブ処理を行う対象の文字列の配置方法 >> >> >> 3.7 >> その他の行組版処理 >> >> >> >> 添え字処理 >> >> >> >> 振分け処理 >> >> >> >> 字取り処理 >> >> >> >> 等号類と演算記号の処理 >> >> >> 3.8 >> 行の調整処理 >> >> >> >> 行の調整処理の必要性 >> >> >> >> 詰める処理と空ける処理 >> >> >> >> 詰める処理の優先順位 >> >> >> >> 空ける処理の優先順位 >> >> >> 3.9 >> 文字クラスについて >> >> >> >> 文字・記号により振る舞い方は異なる >> >> >> >> 文字・記号を振る舞い方により分ける >> >> >> >> 各文字クラスの配置方法 >> >> >> 4 >> 見出し・注・図版・表・段落の配置処理 >> >> 左右ページを前提とする機能、ページを前提とする機能、連続スクロールにおいても関係のある機能、うまく分離できるか? >> 4.1 >> 見出し処理(改ページ処理も含む) >> >> >> >> 見出しの種類 >> >> >> >> 別行見出しの構成 >> >> >> >> 見出しにアクセントを付ける >> >> >> >> 改丁・改ページ・改段処理 >> >> ページ >> >> 改ページ等の直前ページの処理 >> >> ページ >> >> 行取りの処理例 >> >> >> >> 行取り処理した見出しがページ末にきた場合の処理 >> >> >> >> 小見出しの前を1行アキにした場合の処理 >> >> >> >> 同行見出しの処理 >> >> >> >> 窓見出しの処理 >> >> >> >> 段抜きの見出しの処理 >> >> >> 4.2 >> 注の処理 >> >> リンクで示す場合への言及 >> >> 注の種類 >> >> >> >> 注の番号 >> >> >> >> 合印の処理 >> >> 欧文で行われる、括弧のない方式への言及 >> >> 縦組又は横組の後注処理 >> >> >> >> 横組の脚注処理 >> >> >> >> 縦組の傍注処理 >> >> >> >> 頭注(縦組)・脚注(縦組)・傍注(横組)の処理 >> >> >> 4.3 >> 図版の配置処理 >> >> >> >> 図版配置の指定方法 >> >> リフローの場合 >> >> 図版配置の基本的な考え方 >> >> >> >> 縦組における図版配置の条件 >> >> >> >> 横組における図版配置の条件 >> >> >> >> JIS X 4051における図版配置の基本的な考え方 >> >> >> 4.4 >> 表の処理 >> >> これはどちらかというとスプレッドシートのスタイルの設定の仕方として役に立ちそう >> >> 表の構成 >> >> >> >> 表の全体の組方向 >> >> >> >> 表を配置した例 >> >> >> >> ページへの配置からみた表の種類 >> >> >> >> 見開きに配置する表の処理 >> >> >> >> 分割を可とする表の処理 >> >> >> 4.5 >> 行・段落などの行送り方向の配置処理 >> >> これは基本へ >> >> ルビなどが付いた場合の行間の処理 >> >> >> >> 段落間処理 >> >> 段落処理は一箇所にまとめて、空白行で分ける方法とともに記述 >> >> 行送り方向の領域の調整処理 >> >> ページ >> >> 文字クラス一覧 >> >> >> >> 用語集 >> >> >> >> 参考文献 >> >> >> >> 謝辞 >> >> >> >> 変更記録 >> >> >> >> >> >
Received on Wednesday, 29 September 2021 03:17:23 UTC