両側ルビのときの行間

皆さん、

両側ルビのときの行間について質問します。

JLREQでは両側ルビのことはあまり書いてありませんが、
JISX4051:2004 日本語文書の組版方法には詳しい規定が
あります。しかし、 JIS X4051 でも行間のことは書かれてい
ません。

両側ルビを使うとなると、上(右)側ルビと下(左)側
ルビが一つの行に現れるという事態が考えられます。そういう
最悪の事態を避けるよう、いままでは編集者や印刷会社
が手をかけていたのだと私は理解しています。以下の例
も、そう見えます。

https://www.amazon.co.jp/gp/feature.html?ie=UTF8&docId=1000173306


しかし、リフロー環境ではこんなことは出来ません。両側ルビ
を使えば、行間に二つのルビを入れるという事態は当然の
ように起こります。

Firefoxの実装では、両側ルビが入ると行間が思いっきり
開きます。上 (右)側ルビの領域と下(左)側 ルビの領域
をあらかじめ確保しているようです。 そうすれば、
ふたつのルビが衝突することはありません。

さて、これは日本語組版の要件から見てどうでしょう?

[image: image.png]

慶應義塾大学
村田 真

Received on Wednesday, 22 January 2020 11:18:20 UTC