- From: 木田泰夫 <kida@mac.com>
- Date: Mon, 10 Feb 2025 13:27:23 +0900
- To: Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>
- Cc: JLReq TF 日本語 <public-i18n-japanese@w3.org>
- Message-Id: <839FE229-B143-48EF-9ACF-4D50104CF13B@mac.com>
この件、ちょっと前ですが鳥海さんから返事がありました。 画数の多い文字は筆画の配置の自由度が低くなるので、書体にかかわらず、文字の境界がフォントのデザインスペースの限界に近づく傾向にあります。このため、画数の多い文字の方が安定的にデザインスペースに近く、icft/icfb の推定に適していると言えます。また、右側にある右払い、左側にある左払いはデザインスペースを超えてはみ出すことが多いため(例: 東・水)、避けるのが望ましいとのことでした。その結果、以下の文字が候補に上がりました。 輩、鬱、酬、湖 下のGH issueにもコメントしてあります。 https://github.com/w3c/csswg-drafts/issues/10850#issuecomment-2632889881 https://github.com/w3c/csswg-drafts/issues/10928#issuecomment-2641997202 木田 > 2025/01/30 15:13、木田泰夫 <kida@mac.com>のメール: > > 著者の鳥海さんから、来週に幾つか文字の候補をいただけるとの返答がありました。 > それらの文字をレビューして具体的な文字のリコメンデーションを作りましょうか。 > > 木田 > >> 2025/01/30 12:21、Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>のメール: >> >> 木田泰夫 様 >> みなさま >> >> 小林 敏 です. >> >> 木田泰夫 さんwrote >> >>> あ、仮想ボディではベースライン相対の位置がわからないんですね。 >>> >>> 上下左右が仮想ボディーに対してだいたい同じマージンであること、了解です。 >> >> ちなみに,鳥海修著“明朝体の教室 日本で150年の歴史を持つ明朝体はどのようにデザインされているのか”(Book & Design,2024.1)によれば,図を見てのおおまかな判断ですが,次の漢字の字面枠は以下のようになっています. >> >> 範・家 上下左右ともに標準字面Aの枠に接している. >> >> 十 標準字面Aより,上下左右ともに小さい.小さくなる量は上下左右がほぼ同じ.字面枠は正方形と思われる. >> >> 心 標準字面Aより,左右がやや小さい,上下はかなり小さい.字面枠は正方形でないが,仮想ボディと字面枠の中心はそろうと思われる. >> >> 田・国 標準字面Aより,上下左右ともに小さい.小さくなる量は,以下の順,左>上>右>下,ですので,字面枠はほぼ正方形だと思うが,仮想ボディと字面枠の中心は異なる. >> >> 東・永・木 標準字面Aより,上下は同じ,左右ともに大きい.はみ出し量は左右同じ,ですので,字面枠は正方形ではない.仮想ボディと字面枠の中心は同じ. >> >> 鷹 標準字面Aより,はみ出しあがる.はみ出し量は下>左>上>右,右は標準字面Aに接している. >> >> 酬 標準字面Aに,接しているが,上だけが,やや小さくなっている. >> >> 鬱 標準字面Aより,左右にややはみ出しり,上がかすかに小さい. >> >> 文 標準字面Aより,下がやや小さい. >> >> つまり,字面枠は正方形でないものや,標準字面A(仮想ボディ)と字面枠の中心がそろわない例もけっこうある. >
Received on Monday, 10 February 2025 04:27:42 UTC