Re: ルビの折り返しの挙動

木田 様
田村 様

 小林 敏 です.

  木田泰夫 さんwrote

>前の私のご返答は、<ruby></ruby> の中身が分割されていない、つまり印刷用語のグループルビである場合を想定していました。
>
><rb> <rt> で分割してある場合はどうなりますか?

グループルビでは,これまでの例で示すと,以下のようになるのでしょう.

タグ例1 <ruby>針葉樹林帯<rt>タイガ</rt></ruby>
 または
     <ruby><rb>針葉樹林帯</rb><rt>タイガ</rt></ruby>

タグ例2 <ruby>田舎<rt>いなか</rt></ruby>
 または
     <ruby><rb>田舎</rb><rt>いなか</rt></ruby>

この場合は,これまで説明してきたグループルビになります.そして,“田舎”のように2字の場合は,分割してほしいという要求は,あまりないと考えてよいと思います.なぜなら,行頭・行末そろえ(ジャスティファイ)では,分割できなくても,多くは1字の調整量で済みます.このような調整量は,行頭禁則等でも頻繁に出てくるので,ある意味で問題にならない,と考えてよいでしょう.もちろん分割するという考え方もありえますが,……

“針葉樹林帯”では,2字以上の調整量がでる場合があります.この2字以上の調整は,ちょっといやだな,ということです.(活版時代も2字以上の調整量がでる場合がありましたが,当該行だけでなく,それの前の行,つまり複数行で調整することもやっていました.)

これとは,別に“師匠”では,たぶん,以下のように,いろいろのタグ付けが考えられます.前のメールでいえば,タグ例3が方法1で,タグ例4が方法2です.タグ例5以下は,どのようなタグ付けがいいのかがよくわからないし,配置方法が方法3となるかどうかは,よくわかりません.例は<rb>を使用する例のみ示します.

タグ例3 <ruby><rb>師</rb><rt>し</rt></ruby><ruby><rb>匠</rb><rt>しよう</rt></ruby>
 これは,モノルビといっていますが,検索等で熟語単位で検索できないという問題が起こります.

タグ例4 <ruby><rb>師匠</rb><rt>ししよう</rt></ruby>
 これは,グループルビと同じ処理です.書籍を例にすると,このようなルビ付けは,ないわけではないが,数は少ないでしょう.

タグ例5 <ruby><rb>師匠</rb><rt>し</rt><rt>しよう</rt></ruby>
タグ例6 <ruby><rb>師</rb><rb>匠</rb><rt>し</rt><rt>しよう</rt></ruby>
タグ例7 <ruby><rb>師</rb><rt>し</rt><rb>匠</rb><rt>しよう</rt></ruby>

いずれにしても例5–7は,私のいう熟語ルビです.そして,理想をいえば,熟語ルビの配置方法として以下の3つが選択できればいいのだがな,と思っています.いずれの配置方法であっても,熟語間での分割を可とする.

 配置方法1 タグ例3と同じ結果になる
 配置方法2 タグ例4と同じ結果になる
 配置方法3 すべての親文字1字に対応する各ルビ文字列が,親文字1字の長さを超えない場合は配置方法1,いずれかの1字でも親文字1字の長さルビ文字列が超える場合は配置方法2
 
これとは,別により高度に熟語とルビの対応,さらに熟語文字列全体の長さとルビ文字列の配長さを考慮し,熟語の前後に配置する文字種も考慮した配置方法4も考えられる.

Received on Tuesday, 19 March 2024 04:44:47 UTC