- From: Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>
- Date: Thu, 09 May 2024 13:27:02 +0900
- To: JLReq TF 日本語 <public-i18n-japanese@w3.org>
木田泰夫 様 みなさな 小林 敏 です. 参考として,第3章以降の現時点での目次案をお送りいたします.第2章の内容により,変更される事項もあるかと思います. 3 日本語デジタルテキストの組版処理 3.1 日本語デジタルテキストの組版処理の特徴 *ここでは,JLReqで対象としている書籍との違いを簡単にまとめて示す *以下では,JLReqで対象としている書籍をJLReqといい,デジタルテキストをjlreq-dということにする. 主たる解説内容: JLReqでは,以下が前提となったいた.jlreq-dでは必ずしもそうではなく,他の方法も選択される. —漢字と仮名の文字の外枠は,正方形である —漢字や仮名などは,原則としてベタ組にする —本文の段落は,行頭・行末そろえとする —基本版面を設定し,それを参照し,それをできるだけ維持する(問題としては,特に行取りの処理をjlreq-dでは考えなくてもよい) 以下,考慮すべき問題を示す —jlreq-dでは,表示が一定しない →デバイスの違い,読む人により表示倍率,文字サイズなど変更可能なことが多い. →使用文字サイズの範囲が大きくなった →必ずしもベタ組が選択されるわけでない →行長,行間ではJLReqと変わらないか? —jlreq-dでは,経済性の考慮は,どこまで考えるか →JLReqでは,行の調整処理や行長や行間なども,最適というよりは経済性も考慮して決めていた例がある,カラーもかなり費用を考えないで使用できる —JLReqでは,組版処理機能は,ある程度のものを前提としていた.jlreq-dでは,必ずしもそうではない.高機能のものから,そうでないものまである. →行頭・行末そろえが選択できない場合もある →字間の処理もベタ組しかできない場合もある —jlreq-dでは,文書の目的も多様である →JLReqでは,長文が前提であるが,jlreq-dでは,必ずしもそうではない. →文字サイズ,字間処理なども,ベタ組以外の処理も選択される場合もでてくる —jlreq-dでは,組方向も変更可能な場合がある →JLReqでも組方向は決まっていたが,jlreq-dでは,必ずしもそうではない. →縦組と横組とで,どんな違い,どんな問題が出るか. —jlreq-dでは,自動処理の機能を高めて行く必要がある →再表示が多いことがあり,すべての処理を自動で行うことがの望ましい —jlreq-dでは表示内容を読む際に変更できることもあり,アクセシビリティ等を考慮し,データを加工して表示できることもある →漢字の読みを示す,分かち書きにする,など 3.2 フォントの要件と字間の選択 —日本語フォントの要件と全角という用語 —ベタ組・アキ組・ツメ組 3.3 行組版の処理 3.3.1 全角の定義 3.3.2 文字クラスと文字間の処理 3.3.3 問題となる約物の字間処理 3.3.4 ラテン文字の処理 3.3.5 行の調整処理 3.3.6 分かち組の処理 3.3.7 強調の方法 4 ルビ処理 4.1 ルビの使用 4.2 ルビ処理の簡略化 4.3 ルビの基本的な配置方法 4.4 ルビの配置処理 5 縦組と横組 5.1 組方向(縦組と横組)とその変更の必要性 5.2 組方向の変更のレベル 5.3 縦組と横組で字形等が異なる例 5.4 数字の表記と組版処理 5.5 ラテン文字等の処理 5.6 縦組と横組の句読点 5.7 縦組と横組の括弧類 5.8 縦組と横組で注意が必要な行処理等 5.9 縦組と横組で異なる注等の配置処理 6 段落の処理 6.1 行長と行間 6.2 行送り方向の処理の問題点 6.3 行そろえの方法 6.4 段落区切りの示し方 6.5 行取りの処理 6.6 行長と行間の選択 7 見出し・注・図版 8 読みやすさとアクセシビリティ 9 デジタルテキストのテキスト処理 *原稿の準備 *検索の問題 *データのマルチユースとコピーペースト 附属書A 大きな文字サイズにした場合の字間処理 附属書B 文字クラスと字間処理 附属書C 文字クラスと分割の可否 附属書D 文字クラスと行の調整処理 附属書E 両側ルビの配置処理 附属書F 注ルビの配置処理
Received on Thursday, 9 May 2024 04:27:40 UTC