第3章以降の目次案

木田泰夫 様
みなさな

 小林 敏 です.

参考として,第3章以降の現時点での目次案をお送りいたします.第2章の内容により,変更される事項もあるかと思います.

3 日本語デジタルテキストの組版処理

3.1 日本語デジタルテキストの組版処理の特徴

 *ここでは,JLReqで対象としている書籍との違いを簡単にまとめて示す
 *以下では,JLReqで対象としている書籍をJLReqといい,デジタルテキストをjlreq-dということにする.

主たる解説内容:
JLReqでは,以下が前提となったいた.jlreq-dでは必ずしもそうではなく,他の方法も選択される.
—漢字と仮名の文字の外枠は,正方形である
—漢字や仮名などは,原則としてベタ組にする
—本文の段落は,行頭・行末そろえとする
—基本版面を設定し,それを参照し,それをできるだけ維持する(問題としては,特に行取りの処理をjlreq-dでは考えなくてもよい)

以下,考慮すべき問題を示す

—jlreq-dでは,表示が一定しない
 →デバイスの違い,読む人により表示倍率,文字サイズなど変更可能なことが多い.
 →使用文字サイズの範囲が大きくなった
 →必ずしもベタ組が選択されるわけでない
 →行長,行間ではJLReqと変わらないか?
—jlreq-dでは,経済性の考慮は,どこまで考えるか
 →JLReqでは,行の調整処理や行長や行間なども,最適というよりは経済性も考慮して決めていた例がある,カラーもかなり費用を考えないで使用できる
—JLReqでは,組版処理機能は,ある程度のものを前提としていた.jlreq-dでは,必ずしもそうではない.高機能のものから,そうでないものまである.
 →行頭・行末そろえが選択できない場合もある
 →字間の処理もベタ組しかできない場合もある
—jlreq-dでは,文書の目的も多様である
 →JLReqでは,長文が前提であるが,jlreq-dでは,必ずしもそうではない.
 →文字サイズ,字間処理なども,ベタ組以外の処理も選択される場合もでてくる
—jlreq-dでは,組方向も変更可能な場合がある
 →JLReqでも組方向は決まっていたが,jlreq-dでは,必ずしもそうではない.
 →縦組と横組とで,どんな違い,どんな問題が出るか.
—jlreq-dでは,自動処理の機能を高めて行く必要がある
 →再表示が多いことがあり,すべての処理を自動で行うことがの望ましい
—jlreq-dでは表示内容を読む際に変更できることもあり,アクセシビリティ等を考慮し,データを加工して表示できることもある
 →漢字の読みを示す,分かち書きにする,など

3.2 フォントの要件と字間の選択
—日本語フォントの要件と全角という用語
—ベタ組・アキ組・ツメ組

3.3 行組版の処理
 3.3.1 全角の定義
 3.3.2 文字クラスと文字間の処理
 3.3.3 問題となる約物の字間処理
 3.3.4 ラテン文字の処理
 3.3.5 行の調整処理
 3.3.6 分かち組の処理
 3.3.7 強調の方法

4 ルビ処理
 4.1 ルビの使用
 4.2 ルビ処理の簡略化
 4.3 ルビの基本的な配置方法
 4.4 ルビの配置処理

5 縦組と横組
 5.1 組方向(縦組と横組)とその変更の必要性
 5.2 組方向の変更のレベル
 5.3 縦組と横組で字形等が異なる例
 5.4 数字の表記と組版処理
 5.5 ラテン文字等の処理
 5.6 縦組と横組の句読点
 5.7 縦組と横組の括弧類
 5.8 縦組と横組で注意が必要な行処理等
 5.9 縦組と横組で異なる注等の配置処理 

6 段落の処理
 6.1 行長と行間
 6.2 行送り方向の処理の問題点
 6.3 行そろえの方法
 6.4 段落区切りの示し方
 6.5 行取りの処理
 6.6 行長と行間の選択

7 見出し・注・図版

8 読みやすさとアクセシビリティ

9 デジタルテキストのテキスト処理
 *原稿の準備
 *検索の問題
 *データのマルチユースとコピーペースト

附属書A 大きな文字サイズにした場合の字間処理
附属書B 文字クラスと字間処理
附属書C 文字クラスと分割の可否
附属書D 文字クラスと行の調整処理
附属書E 両側ルビの配置処理
附属書F 注ルビの配置処理

Received on Thursday, 9 May 2024 04:27:40 UTC