Re: 行頭約物

石井 様
みなさま

 小林 敏 です.

  Koji Ishii さんwrote

>残せるとしたら、次数が多くて、と言いながら、さらにあと一つ、用途別みたいなものを足せますか?
>本文用、見出し用、箇条書き用、キャプション用、みたいな。見出しや箇条書きでは、段落先頭を字下げすることは稀だと思いますし、ツメ組の許容度も上がりますよね?
>すべての用途で同じ結論に至るかもしれませんが、「本文を想定して考えた」というのと「すべての用途を考えたら、同じ体裁になった」というのはちょっと過程が違う気がします。

そうですね.時間ができたら考えてみますが,概略を示せば,以下

本文 全部の段落の先頭を下げる,横組で例がある見出し直後だけ下げない(全部下げない例もある),1行アキの場合は,原則として下げないでよい.
 
注の番号 番号の付く先頭行を字下げでなく,字上げすること多い.縦組で私が好きなのは,2字分だけ字上げする方法.これだと括弧で1字分,縦中横の数字で1字,その後ろが全角アキで注の本文が,ちょうど先頭行の本文より1字上になり,本文の全角下ガリと同じになる.かつ番号だけ飛び出して並ぶ.横組だと,1字だけ上げる.(この注記や箇条書きの行頭の位置は,行の字数にもよる.縦組で2字も上げることが可能なのは,1行が40字とか50字のように字数が多いので可能になる.横組ではA5でいえば35字詰めくらい.こうなるとあまり字上げの字数は多くできない)
 
参考文献の一覧 多くは,先頭行を1字上げる.こうすると,先頭の1字だけ目立ち,参考文献が探しやすい.だいたい,この形式が多いが,そうでない場合もあるが,あまり読みやすくない,みたいなことは言える.本文のように順に読んでいくのでなく.縦組でいえば左右(横組でいえば上下),字詰め方向でなく,行送り方向に先頭だけ読むということが予想された場合,段落先頭を下げるのでなく,上げた方がよい,ということはいえそう.
 
見出し 2行以上になり,折り返す場合,2行目の行頭をどうするか,これは見出しに番号が付く場合と付かない場合で分けて考える必要がある.サブタイトルの行頭もけっこうむつかしい.いずれにしろ本文とは異なる処理が必要.

Received on Saturday, 21 October 2023 04:49:35 UTC