太郎さん
その通りだと思います。しかし、エンジンにとっては正体以外のデザインは非常にややこしいです。フォントサイズはフォントのUPM(いわば仮想ボディー)の縦方向の高さを使用するが、縦組みには仮想ボディーの幅は使用できない。「サイズ」は縦横は同じく定義しないといけないので(というか、行が字送り方向と垂直の方向が「高さ」といい、その高さは縦組みか横組み問わず同じサイズじゃないといけない。故にcondensed、extendedの和文フォントは一方向専用になってしまう。この問題を解決するには長体のデザインと平体のデザインを入れ替えるが、これはエンジン内なので世の中では統一は難しい。そして、欧文文字は90度回転しているので更に特別処理しないと真のcondensed、extendedとしては機能しない。
将来は、フォントのサイズ(仮想ボディー)と字送り(字面と境界領域)を別々に認める必要はあると思います。そして、フォントの開発ツールに縦組みのちゃんとしたサポートを入れないといけない。フォントメトリクスも改善の必要もあると思います。
Nat McCully | Principal Scientist | Adobe | T 206 675 7351 | C 206 409 0624 | nmccully@adobe.com
________________________________
From: Taro Yamamoto <tyamamot@adobe.com>
Sent: Tuesday, October 3, 2023 21:51
To: 木田泰夫 <kida@mac.com>; Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>
Cc: JLReq TF 日本語 <public-i18n-japanese@w3.org>; Nat McCully <nmccully@adobe.com>
Subject: RE: 行長は全角の整数倍であらねばならないか
木田さん
既に先に書きましたが、文字サイズを規定する全角の大きさは、
---
活字の胴体の断面の字詰め方向(現在の文字から次の文字へと進む、多くの場合、水平または垂直の方向)と直交する方向(活字の印字面にある直立の文字図形の鏡像にとっての横組み時は上下方向、縦組み時は左右方向)の長さ
---
と等しくなると理解しています。
このことは仮想ボディが矩形の場合がありうることとは独立していて、全角の概念が無くなるわけではないと思いますが、行長の設定方法を考える上では考慮が必要となると思われます。
(Nat, please explain this point some more or correct me, if necessary. Thanks).
山本
Adobe Type
アドビ