Re: ルビの折り返しについて、Google 石井さん、田村さんとのミーティングの報告

木田泰夫 様
みなさま

 小林 敏 です.

  木田泰夫 さんwrote

>確かに、全角幅の 1/4 掛けることができればルビが1文字はみ出る場合に対処できますね。行頭行末でなく、一つの漢字に三文字の読みのある場合、熟語でルビが一文字はみ出る場合。統計をとったことはありませんが(とってみる?)、このケースは、はみ出るケースのうちでも多数を占めるのではないでしょうか。今や親文字が漢字でルビが仮名とは限りませんので、無条件で、は案外良いアプローチかもしれません。
>ソフトウェアの場合は、隣にルビがある場合など、例外的な場合への対処が必要なのでもうちょっと複雑になりそうですが。

1文字(モノルビ)で3字のルビ例は,けっこうあります.この例は,親文字の字間を空けないで処理できる.

熟語でも,3字+1字(1字+3字)の組合せは結構ありますが,これを熟語ルビで処理すれば,親文字の字間を空けないですむ.この熟語をモノルビ的に処理(ルビと親文字の中心をそろえる場合)すれば,ルビ1/2字のはみ出しあるが,熟語の字間も四分アキとしないといけない.熟語の前後をベタ組にできるだけですが,多少の合理化になる.熟語で2字+3字(3字+2字)も,それなりにある.モノルビ的に処理(ルビと親文字の中心をそろえる場合)する方法は3字+1字と同じ,熟語ルビで扱う場合,熟語の字間が四分空く(はみ出しはルビサイズの1/4).ルビ文字列をベタにして,しかも熟語の中心とそろえる(横組でよく行われる方法,縦組でも,その例はあるが,違う配置方法が多い)と,熟語の字間を空けないで,前後にルビサイズで二分でるので,これには効果的.

ついでに,熟語で2字+3字を横組で処理する,両方の文字列をベタにし,両者の中心をそろえる方法は,私はけっこう気にいっている.ただ,親文字の1/4掛かって,できるだけ親文字の字間をあけない処理法を書くことはできるし,書いたこともあるが,けっこう面倒(多少,いったりきたりしないといけない).ただ,処理自体は,それほど複雑でないと思います.

ですので,1文字(モノルビ)で3字のルビ例では,効果があるが,熟語となると,どの程度合理化できるかは,木田さんが指摘するように,簡単でない.

ただ,最近は,ルビ文字サイズを親文字の1/2としないで小さくする例を,それなりに見掛けるようになった.Webでは,文字サイズが大きくなると予想されるので,その傾向は増えると思われる.こうしたことも考えると,親文字に親文字サイズで1/4までルビを掛けてようという方法は,利用価値がでてくるかもしれない.

Received on Monday, 18 September 2023 04:03:58 UTC