ルビの折り返しについて、Google 石井さん、田村さんとのミーティングの報告

JLReq TF の皆様 + Google 田村さん、

ルビの折り返しに必要な計算をどのように減らすことができるのか、6月の Nat さんとのミーティングに引き続いて、9/15に Google 石井さん、田村さん(ルビのコードを書いたその人)とミーティングを行いました。

結論
・ありがたいことに、2024年の計画において来年早々ルビの折り返しの実験をしてくださるとのこと。JLReq TF はその評価などで最大限の協力を行う。二種類のフィードバックが欲しいとのこと。一つは組版仕様の問題(e.g, 敏先生)、もう一つは Computer Science 的な考慮(e.g. Nat)
・田村さん、Kent Tamura <tkent@google.com> さんが JLReq TF に加わってくださる🎉

議論のかい摘み
・オーバーハングが難しいと言うより、ルビが長い場合に難しくなるのではないか?
・オーバーハングは周りの文字の条件を決めずに1/3というやり方もある。と敏先生に教えてもらった
・折り返す場合はいろいろな妥協、サボりをしてかまわない
・分割後のルビや親文字の禁則やリガチャの影響がややこしく影響しそう。ルビの方が長いと考えて処理を始めたら、これらの影響で親文字の方が長くなったり。
・rt が一つなら比較的単純? → rt があったらそれぞれ独立の ruby として考えれば?
・折り返す場合の多くは行間注的なもの、すなわち範囲の後ろがいい加減になって良いものではないか?(そうでもない)
・絵文字のように、ルビを世界中で流行せられないかな
・結局アルゴリズムの設計をしてみないとわからないことが多い。フローチャートか、コードで示す。

参考:Nat さんとのミーティングの結果の recap
ルビのオーバーハングを無効にすることで計算が簡略化できる。無効にすることの悪影響を軽減するため、ルビが折りたたまれる場合にのみオーバーハングを無効にする、オーバーハングを行うことの価値が大きいく、折り返すメリットが少ない短いルビは折り返しを行わない、などが考えられる。jlreq-d には簡略化する方法と同時に、より洗練された方法についても記述してほしい。

木田

Received on Sunday, 17 September 2023 03:54:26 UTC