- From: Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>
- Date: Sat, 15 Jul 2023 13:00:25 +0900
- To: 木田泰夫 <kida@mac.com>
- Cc: JLReq TF 日本語 <public-i18n-japanese@w3.org>
木田泰夫 様 小林 敏 です. 木田泰夫 さんwrote >1. 日本語デジタルテキストの基礎 > >はいかがでしょう? 「デジタルテキスト」を加えることで絞っています。 > >木田 > 1. デジタルデバイス上の日本語 これは,範囲が広がりすぎのように感じます. > 1. デジタルデバイス上の日本語組版の基本 これは,“日本語組版の基本”について,それなりに言わないといけないので,焦点がしぼりにくいように思います. その点では,以下でいいように思います. > 1. 日本語デジタルテキストの基礎 ところで,“1.5 テキストの作り方”ですが, まず問題としては,これの最終的な整理の責任者は誰かな,という問題を今,考えています. 出版の世界では,著者の意向をくみながら編集者が担当していました.ただし,日本ではこの原稿整理(原稿編集)という作業は,あまり重視されていません(ただし,その分,校正の段階で原稿整理的な仕事も行われていました).アメリカでは,copy editorという職種があり,翻訳書などでは,copy editorに対する謝意がよく書かれています.そして,何冊かcopy editingというタイトルを持った本も何冊か刊行されています.内容としては,内容面にかかわる事項と形式面(表記やテキストの整理)とに大きく分けることができます.ここで問題とすべき事項は後者で,しかも,表記に関しては,せいぜい数字の表記と約物の使用法(特に縦組と横組に関わる事項に限定して方がよいと思っています).その他,半角や全角問題や漢字の異体字の処理,誤用されやすい記号,扱いに注意したい記号,余分な空白などが問題となるでしょう. その責任というか,仕事は,以下のような方法が考えられます. a 著者(原稿の執筆者)が責任を持って行う. b しかるべき編集者が責任を持って行う. c なりゆきにまかせる. aは著者によりけりで,bが望ましいのですが,実際は,たぶんcのケースがそれなりに多いでしょう.ですので,問題は,以下の2つになるように思います. 1.しかるべき編集者が責任を持って行うように考えた方がいい. 2.しかし,実際はcが多い.cの際に,どこで何ができるか.ブラウザで対応した方がよいのか,そのままでいいと考えるか. という前提を考えると,何がいえるかのように思います.
Received on Saturday, 15 July 2023 04:02:22 UTC