組版はトレードオフだと思っていますので、「すべての用途に対して100点の組版がある」というよりは、「用途ごとにベストな組版は異なる」ものだと思っています。その点からすれば、両方が正しいということではないでしょうか。
以前にもお知らせしたと思いますが、BudouXは、Android 13から使えるようになっています
<https://android-developers-jp.googleblog.com/2022/07/android-13-japanese.html>
。アプリ制作者がオンにしなければなりませんが、例えばシステムの設定画面など一部ではオンになっていて、以下添付のような画面を多くの人が見ているはずです。
[image: image.png]
とはいえ、個別にオンにしているので、まだこのような画面もあります。
[image: image.png]
「ここは分かち書きの方がいいだろう」と多くの人が思うであろう場面はあると思うので、Webでも同じ選択肢があるといいと思っています。
On Fri, Apr 21, 2023 at 11:19 AM Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp> wrote:
> MURATA Makoto 様
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> 小林 敏 です.
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> 以下の件,私は,ただ読むだけですので,皆さんで是非挑戦してほしいと思っています.
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> 少しだけ,前のメールに追記すると,ラテン文字組版では単語をスペースで区切っています.日本語組版では,読点での区切りはあるとしても,多くは単語等を区切るものはありません.意味を理解する場合に,あるまとまりで読み,それで理解していくという読み方であると思います.しかし,単語等を区切るものはないので,意味のあるまとまるを読み取る前提に,1字1字の読みは,あるのでは,と私は推測しているのです.ラテン文字も,単語の意味を理解するために,1字1字の認識は,ある種のまとめ読み的な読み方が可能としても,1字1字の認識は前提としてあるように思います.その程度が,単語等を区切らない日本語組版では,より必要としているように思うのです.これはあくまで推測でしかありませんが,
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> ところで,分かち書きが,日本では仮名の多い読み物を除外して,あまり普及していません.これは,処理が面倒ということがあるのでしょう.ただ,以下のこともあるように思っています.
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> それは,文章を書く際の読点の使い方です.私は,比較的多く使用していますが,読点を多く使用すると読みにくいといって,避けるべきという人もいます.このことから類推して,日本語組版の単語等で区切らないという組版が,ある種の優柔無碍というか,自由さを持っている,これがいいということかもしれない.つまり,意味のまとまりは,読む人の自由でありたい,好きなように読みたい,つまり,自分の慣れた読み方で読みたいということかもしれない.分かち書きや,多めの読点で,その自由を妨げられるのは,好ましくない,ということかもしれない.
>
>
> いずれにしても,読むということは,複雑な過程です.そして,その行為は,今日では人間の生活に必要不可欠のものです.ですので,その過程をより科学的に追及していってほしいと願っています.
>
> >敏先生、
> >
> >これはWe agree to disagreeというやつですね。いつか
> >証拠を積み重ねて決着をつけたいものです。
> >
> >
> >村田 真
>
>