(wrong string) – 日本語の行の折り返し自動化

atsuda@fontworks.co.jp 様

 小林 敏 です.

  atsuda@fontworks.co.jp さんwrote

以下の問題は,JLReq
https://www.w3.org/TR/jlreq/

3 行の組版処理
で,かなり細かく解説しています.とくに,
3.8 行の調整処理
で解説しています.

簡単にいえば,行長にハンパが出た場合,句読点や括弧などでまず詰める,これで処理できなければ,仮名や漢字の字間を空けて,行長をそろえる.つまりツメ優先ということです.

ただ,この方式は,活字組版で多くの出版社で採用されていた方法,今日では,それは見直してもよいのではと私は考えている.現在は,字間を均等に空ける方法は,簡単にできる.ごくわずかな字間の調整は,専門家を別にして,一般の読者は,かりに,四分アキで字間を調整してあっても,気づく人は多くないとも思われる(ずいぶん昔になるが,私の出版社での最初の研修で,この四分アキは指摘されるまで気づかなかった).であるならば,ツメ優先でなくてよいのでは,と思うのです.

この方法は,APLで公開している“日本語書記技術WG報告書”
https://www.aplab.jp/_files/ugd/eb8538_e921485ff03b4900aff942b28019d9f4.pdf

の“簡便な行組版ルール(案)”で書いてあります.

ご参考まで.

>横からすみません。
>話がずれているようでしたら、申し訳ございません。
>ソフトウェアを書く立場からの話になります。
>小林様のお考えのAの場合、改行位置を仮決めした段階で行末あるいは次の行頭に禁
>則文字が来る場合は、追い込むか、追い出すかの選択をしないといけないのですが、
>この規則は必要ないのでしょうか。
>また、追い込む場合には、句読点、括弧類の詰めを最初に考えるのですが、こちらの
>ルールも決める必要があったりしますでしょうか。

Received on Tuesday, 18 April 2023 04:19:33 UTC