- From: Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>
- Date: Fri, 23 Dec 2022 11:13:34 +0900
- To: Taro Yamamoto <tyamamot@adobe.com>, Nat McCully <nmccully@adobe.com>, 泰夫 木田 <kida@mac.com>, public-i18n-japanese <public-i18n-japanese@w3.org>
Taro Yamamoto 様 小林 敏 です. ありがとうございます. だいぶ,理解が深まりました. Taro Yamamoto さんwrote >(Nat, please correct any points in my comments to Mr. Kobayashi below, if >necessary). > >Natがより正確に答えるとは思いますが、私から若干コメントいたします。 > >> For fonts, the OTF ‘BASE’ table contains optional entries for the >> ideographic embox top (‘idtp’) and bottom (‘ideo’) offsets from the >> Roman baseline origin. ... >> 和文とラテン文字の文字サイズは同じであるが,表示の際に字面が変更されるとい >> うことなんでしょうか?, > >(1) idtp, ideoによって、ラテン文字の大文字の中心を和文の全角の中心に合わせ >ることが可能となり、さらに、(2)icft, icfbの情報を用いることで、和文を主体と >する行においては、ラテン文字の大きさを自動調整することが可能となり、ラテン文 >字が主体の行においては、和文のサイズを調整することが可能になる。という意味と >私は解しています。ただし、(1)は実用化されていますが、(2)はまだ可能性とし >てある段階ではないかと察します(Nat, if I'm wrong, please correct me). > >> weightや曲線の似たフォントを選ぶしかないでしょう. > >はい。上記(2)などにおいて、サイズの調整を行う場合には、Weight(画線の太さ) >とサイズとは比例関係にあるため、サイズの調整量によって選択されるフォントが変 >わってくる可能性があります。一般にラテン文字の縦画は日本語の本文用の細明朝体 >の縦画よりも太いため、本文用として選択可能な欧文書体の範囲ははじめからある程 >度狭い範囲に限定されると考えます。 > >> 次に字面の大きさです.これには,まず和文と合うラテン文字の組合せを考える, >> 具体的にはx-heightのできるだけ大きなフォントを選ぶことでしょう.文字サイズ >> を変えることもひとつの方法です. > >カウンタースペースの大きさと字面の大きさを調和させることになりますが、それ以 >外にも、様式的に伝統的な明朝体や宋朝体を比較的x-heightの低いベネシャン様式や >オールドスタイルローマン様式の欧文書体と組み合わせる可能性があるため、やはり、 >カウンタースペース、サイズ、画線の太さのすべてが調和するように、それぞれの属 >性を調整(スケーリングを含め)あるいは(選択可能なものから選択)することにな >ります。 > >> しかし,和文と混植されるラテン文字は,大文字1字,小文字1字,大文字だけの単 >> 語(主に頭字語で,この例はけっこう多い),小文字だけの単語(この例も多い), >> 先頭文字が大文字の単語などさまざまである.アラビア数字も使われる.そして, >> それぞれの場合,和文との最適なラテン文字の字面の大きさは変わってくる(和文 >> との行送り方向の最適な位置も同様に変わる).一方,和文文字も仮想ボディに対 >> し字面の余白がいくらかあるフォントと,仮想ボディにほぼ一杯に設計された和文 >> 文字もあります. > >既に述べましたが、妥協できる範囲、あるいは個別の出版物やテクストの事例ごとに >欧文フォントの大きさや位置の微調整を行う、という完全な最適化の前段階あるいは >その微調整の出発点としては、大文字の中心を全角の中心に揃えた位置が、(妥協で >きるものとしては)妥当と考えます。そのため、現在の欧文のOpenTypeフォントの多 >くにはそのことを想定して上記(1)でのideoとidtpとの値が設定されています。 > >山本太郎
Received on Friday, 23 December 2022 02:14:23 UTC