Re: CJKフォントのpalt(詰め組)とkernの関係

山本さん、

有難うございます。

文面を読んでみて、山本さんの主張している内容は、こ
の規格には適合性要件として記述されていないと判断し
ます。以下、その理由を詳しく説明します。

まず、OFFは何を規定しているか?スコープを読むと、二
つのことを規定しているようです。一つは、フォントを
表すデータ形式です。もう一つは、font rendering and
text layout/shaping enginesの挙動です。

しかし、font rendering and text layout/shaping
enginesとは何かの定義はOFF規格書のどこにもありませ
ん。そして、enginesを主語としてshall, are required
to, shouldで始まる文も一つもありません。つまり、
font rendering and text layout/shaping enginesの適
合性要件はOFFには規定されていないと私は判断します。

次に以下の二つの文について論じます。

>If 'kern' is activated, 'palt' must also be
> activated if it exists.


うるさいことを言うと、ISO/IECでは適合性要件を書くた
めにmustは決して使ってはいけません(mustを使うと、
法律など規格でないものが定めた要件になります)。大
目に見ることにして、mustはshallのタイポだと思うこと
にします。

さてこの二つの文はフォントというデータの適合性要件
を書いているのでしょうか?それとも、font rendering
and text layout/shaping enginesの適合性要件を書いて
いるのでしょうか?私にはどちらなのかよく分かりませ
ん。

kernをもつフォントは、paltが必須なのでしょうか?if
it existsという条件があるところを見ると、どうやらそ
うではなさそうです。kernを持つがpaltを持たないフォ
ントは許されているような気がします。

activateという語は、rendering and text
layout/shaping enginesの挙動を意味するので
しょうか?だとすると、これらの文はフォントの
適合性要件をまったく規定していないことになります。

以下の四つの文のどれが山本さんの意図と合っていますか?

1) kernを持つフォントは、paltは持たなければならない

2) kernを持つフォントは、paltを持ってもよいが、持た
   なくてもよい。

3) フォントのkernを考慮してglyphの位置決めを行う
    engineは、paltも考慮しなければならない。

4) フォントのkernを考慮してglyphの位置決めを行う
   engineは、paltを考慮してもよいが、しなくてもよい。

村田 真

2022年12月18日(日) 7:03 Taro Yamamoto <tyamamot@adobe.com>:

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>    - 書かれているか具体的に教えていただけますか?
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> p. 585 (‘kern’), p. 596 (‘vpal’), p. 624 (‘vkrn’, ‘vpal’)のFeature
> interactionの項目に、’kern’と’palt’, ‘vkrn’と’vpal’との関係が書かれています。
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> 山本
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-- 
Regards,
Makoto

Received on Sunday, 18 December 2022 13:18:34 UTC