- From: Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>
- Date: Thu, 01 Dec 2022 15:46:40 +0900
- To: "Atsushi Shimono (W3C Team)" <atsushi@w3.org>, W3C JLReq TF <public-i18n-japanese@w3.org>
みなさな 様 小林 敏 です. "Atsushi Shimono (W3C Team)" さんwrote >8. 敏先生に見ていただきたいもの > >https://github.com/w3c/jlreq/issues/247 : Emphasis dots for katakana? “漢字等(cl-19)や平仮名(cl-15)など”となっているので,このままでもいいとも思うが,Katakana (cl-16)(片仮名(cl-16))を追加してもよい.が,圏点はもともとは漢文からきたもので,平仮名はいいとして,片仮名を示すことはちょっといやだなとも思う.ですので,JLReqドキュメントとしては,このままとしたい.(ただし,以下に説明するように,現状では,もう文字種は限らなくてもよいと思うようになっている.) ところで,最近は,漢字や仮名だけでなく,ラテン文字や中点などにも強調点を付けた例がある. 中点や句読点,括弧類には圏点を付けない,というのが慣用であったが,DTPで文字列を選択する際に,中点など約物含んだ場合,一度に約物を含んてテキストを選択することから(句読点などを避けてテキストを選択するのは面倒),慣用を無視した例が増えている現状もある.一方では,人名を区切る中点などでは,中点にも強調したい,ラテン文字なども強調したというケースもある. 他方で,活字組版では,ラテン文字の圏点処理はむつかしいが,コンピュータ組版では簡単に処理できる. 圏点は強調と言っても,もともとは漢文からきたもので,漢字など文字に付けるものでという考えでは,これまでの慣用を守れということになる.しかし,それは過去のことで,文字に付けるというよりは,とにかく強調したいとなれば,中点,ラテン文字を含めて,制限されると困るということになる. 組版処理上は可能なことなので,もう,組版処理としては文字種は限らなくてもよいのではと思います. 漢字など限られた文字に限り付けるものという慣習を守りたいなら,執筆段階または編集段階でそうしてもらうということかなとも思っています.
Received on Thursday, 1 December 2022 06:48:29 UTC