- From: Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>
- Date: Thu, 18 Aug 2022 13:13:09 +0900
- To: 木田泰夫 <kida@mac.com>
- Cc: JLReq TF 日本語 <public-i18n-japanese@w3.org>
木田泰夫 様 小林 敏 です. 木田泰夫 さんwrote > >> “自動写植”の“写植”が気になる.“写”は“写真(技術)”の意味,“植”は >> “植字”または“組版”の意味.最初の頃は“写真(技術)”に頼っていた時代も >> ありますが,徐々に少なくなっている.できれば“自動組版”といった方がいいか >> とも思います. > >グループルビの概念が生まれ、折り返しをしなくなった最初は、写真植字の時代では >なく、その後、ということですか? そうです.手動写真植字の時代には,グループルビという用語は使用されていなかったと思います.コンピュータによる自動組版の時代に,その用語が使用されたのは,間違いがない.. ただし,コンピュータによる自動組版と手動写真植字は平行して使用されており,手動写真植字の最終段階では,コンピュータを内蔵し,記憶装置もあったみたいで,けっこう高度な組版も行われていた.この高度な手動写真植字の内容は,私は関心がなく,まったく知らないので,その内容は知らない.でも手動写真植字でグループルビができたのかな?という疑問はある. >> 個別箇所での手作業的作業は,かつての写研の“電算写植”の時代は,あまり考え >> ていなかったのではないかな.たぶん,技術的に困難なので,分割禁止にしたので >> はないかな. > >なるほど。ということは、長いグループルビが行の調整を過大にしても、それはその >まま出版されていた? いえ,違います.問題となる場合,組版が安定した段階,つまり,校正の最終に近い段階で,親文字ルビの対応を変えるという方法は可能.つまり,それにより,どう文字の組状態が変化するかが読める,という段階で行っていた,と思います. 熟語ルビの同じで,行中と折り返される場合で,けっこう親文字ルビの対応を変えるという方法を繰り返していたんではないかな. 校正者は,組版がどうであろうと,自由に赤字を入れていたので,現場では無理して作業をしていたと思います.
Received on Thursday, 18 August 2022 04:14:17 UTC