- From: Taro Yamamoto <tyamamot@adobe.com>
- Date: Tue, 16 Aug 2022 07:01:44 +0000
- To: Yasuo Kida <kida@mac.com>, Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>
- CC: JLReq TF 日本語 <public-i18n-japanese@w3.org>
各位、 他の方は異なる意見をお持ちかも知れませんが、 > コンピュータ組版は、日本語で電算写植、英語で computerised phototypesetting system と言い換えても正しいですか? コンピューター組版というとDTPも含んでいそうな印象があるので(英語にすると特に)、もう少し明確に表現できないかなと。 computerisedはcomputerizedが正しい。 1. 電動化される以前の植字機械は(おそらく1822年のWilliam Churchの機械まで遡り、LinotypeやMonotypeを含む) typesetting machines Linotypeの発明者のOttmar Mergenthaler自身が1885年のスピーチで彼の発明をcomposing machineと呼んでいるのは興味深い事実です。行ごとにjustifyして鋳造するので、単なる活字鋳造機type casterとは考えていなかったわけです。 (写植機に限ると) phototypesetting machines phototypesetters (phototype, phototypesetting, phototypeset, phototypesetter, photosetting, photocomposing, photocompositionはOEDにも出ている単語で、ハイフンなしで使えるようです。) 2, コンピュータ化される以前の電動化写植機を含めると、(Photon, Linofilmなどの時代) electronic text composition systems electronic pre-press systems electronic typesetting machines 3. コンピュータ化以後の電算写植機(1959年のIBM、1960年のMIT、Compugraphic社誕生などが最初か) computer composition computer typesetting systems computerized typesetting systems DTPとの比較では、専用システムは入力・編集・組版・出力までの文字に関わるプリプレスシステム全体を1社で製造販売していた場合が多いので、proprietary computer typesetting systemsと言えるのではないでしょうか。コンピュータ化されてから以後はphototypeしかないので、photo-の接頭語は用いなくても良いのではないでしょうか。日本で「電算写植機」(写研は「自動写植機」)と呼んだのは、まだ手動光学式写植機が1980年代までは見出しや広告、商業印刷では広く使われていて、写植機を手動と電算とに区別する必要があったためと推測いたします。 なので、元の文案に近いものでは、computerized typesetting systemsやproprietary computerized typesetting systems、またその前にJapaneseを加えるなどが考えられます。 私見まで。 山本 p. s. Nat may have better ideas about the English expression.
Received on Tuesday, 16 August 2022 07:02:01 UTC