- From: Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>
- Date: Wed, 27 Jul 2022 13:15:15 +0900
- To: Yasuo Kida <kida@mac.com>, JLReq TF 日本語 <public-i18n-japanese@w3.org>
Yasuo Kida 様 みなさま 小林 敏 です. Yasuo Kida さんwrote >用語について >ルビは、三種類もあるルビの理解がまず難しいと感じています。しかしよく比べて読 >めば基本は共通です。ルビの単位が一文字より大きければグループルビですから、モ >ノルビとグループルビは一体で説明し、異なる点を、一文字の場合には、と例外を説 >明する方が記述が短く、わかりやすくなるように思います。用語を増やすとそれだけ >複雑に見えますので、両方まとめて「ルビ」で良いと私は思います。 これは可能です.グループルビの分割を認めると,親文字1字の場合も記述しないといけない.つまりモノルビの方法です. ただ,両側ルビの場合が問題というよりは,説明がやっかい.親文字が複数であるが,片方がグループルビで,もう一方がモノルビの際に,片方が複数の親文字にルビを対応させ,片方は,個々の漢字にルビを対応させ……みたいな説明になる.この説明でモノルビという用語は便利 モノルビとグループルビに限れば,ルビ配置のルールは以下の場合に分けられる 1 親文字1字の場合 2 親文字2字以上の場合 a 親文字もルビ文字も漢字又は仮名 ルビ文字が1字の場合 ルビ文字が2字以上の場合 親文字列長とルビ文字列長が同じ 親文字列長とルビ文字列長が異なる 親文字列長が長い ルビ文字列長が長い b 親文字もルビ文字のいずれかがラテン文字の場合 ここに熟語ルビを含めると,以下になる.問題がaだけですので,そこだけを示す. 2 親文字2字以上の場合 a 親文字もルビ文字も漢字又は仮名 a-1 親文字列に対し,ルビ文字全体が対応している(従来のグループルビ). ルビ文字が1字の場合 ルビ文字が2字以上の場合 親文字列長とルビ文字列長が同じ 親文字列長とルビ文字列長が異なる 親文字列長が長い ルビ文字列長が長い a-2 親文字列は一体であり,この親文字に対し,ルビ文字全体が対応している とともに,部分ごとの対応も示されている(分割可能なグループルビのこと) 分割しない場合は,a1と同じ,分割した場合は,1又はa-1と同じ a-3 親文字列は一体であり,この親文字に対し,ルビ文字の各文字ごとに ルビが対応している(熟語ルビのこと). 各親文字列に対応するルビ文字列長が,各親文字の長さ以下の場合 各親文字列に対応するルビ文字列長が,各親文字の長さを超える場合 親文字列長とルビ文字列長が同じ 親文字列長とルビ文字列長が異なる 親文字列長が長い 例: ルビ文字列長が長い *これはシンプルルビの内容は同じで書き換えたも,マークアップでa-2とa-3の区別が問題. 熟語ルビを含めた別案.そこだけを示す. 2 親文字2字以上の場合 a 親文字もルビ文字も漢字又は仮名 a-1 親文字列に対し,ルビ文字全体が対応している(従来のグループルビ). ルビ文字が1字の場合 ルビ文字が2字以上の場合 親文字列長とルビ文字列長が同じ 親文字列長とルビ文字列長が異なる 親文字列長が長い ルビ文字列長が長い a-2-1 親文字列は一体であり,この親文字に対し,ルビ文字全体が対応して いるとともに,ルビ文字が親文字1字ごと又は部分に対応しいる(特別の 指示のないもの). 分割しない場合は,a1と同じ,分割した場合は,1又はa-1と同じ a-2-2 上と同じであるが,(特別の指示のあるもの). 1の親文字1字の場合と同じ この別案は,熟語ルビを分解し,a-2-1又はa-2-2とする.いってみれば,ルビの字数がどうであろうと,熟語に付くルビをモノルビ的に処理したければa-2-2,グループルビ的に処理したければa-2-1を選びなさいということです. ただ,a-2-2で親文字列の2文字と対応させて文字列があった場合が新たな問題となるが,それはa-1で処理すればよい..
Received on Wednesday, 27 July 2022 04:24:47 UTC