Re: JLReq-d においてグループルビの折り返しを可能にする提案

Yasuo Kida 様
みなさま

 小林 敏 です.

  Yasuo Kida さんwrote

>用語について
>ルビは、三種類もあるルビの理解がまず難しいと感じています。しかしよく比べて読
>めば基本は共通です。ルビの単位が一文字より大きければグループルビですから、モ
>ノルビとグループルビは一体で説明し、異なる点を、一文字の場合には、と例外を説
>明する方が記述が短く、わかりやすくなるように思います。用語を増やすとそれだけ
>複雑に見えますので、両方まとめて「ルビ」で良いと私は思います。

これは可能です.グループルビの分割を認めると,親文字1字の場合も記述しないといけない.つまりモノルビの方法です.

ただ,両側ルビの場合が問題というよりは,説明がやっかい.親文字が複数であるが,片方がグループルビで,もう一方がモノルビの際に,片方が複数の親文字にルビを対応させ,片方は,個々の漢字にルビを対応させ……みたいな説明になる.この説明でモノルビという用語は便利

モノルビとグループルビに限れば,ルビ配置のルールは以下の場合に分けられる
 1 親文字1字の場合
 2 親文字2字以上の場合
  a 親文字もルビ文字も漢字又は仮名
   ルビ文字が1字の場合
   ルビ文字が2字以上の場合
    親文字列長とルビ文字列長が同じ
    親文字列長とルビ文字列長が異なる
     親文字列長が長い
     ルビ文字列長が長い
  b 親文字もルビ文字のいずれかがラテン文字の場合

ここに熟語ルビを含めると,以下になる.問題がaだけですので,そこだけを示す.
 2 親文字2字以上の場合
  a 親文字もルビ文字も漢字又は仮名
  a-1 親文字列に対し,ルビ文字全体が対応している(従来のグループルビ).
   ルビ文字が1字の場合
   ルビ文字が2字以上の場合
    親文字列長とルビ文字列長が同じ
    親文字列長とルビ文字列長が異なる
     親文字列長が長い
     ルビ文字列長が長い
  a-2 親文字列は一体であり,この親文字に対し,ルビ文字全体が対応している
   とともに,部分ごとの対応も示されている(分割可能なグループルビのこと)
    分割しない場合は,a1と同じ,分割した場合は,1又はa-1と同じ
  a-3 親文字列は一体であり,この親文字に対し,ルビ文字の各文字ごとに
   ルビが対応している(熟語ルビのこと).
    各親文字列に対応するルビ文字列長が,各親文字の長さ以下の場合
    各親文字列に対応するルビ文字列長が,各親文字の長さを超える場合
     親文字列長とルビ文字列長が同じ
     親文字列長とルビ文字列長が異なる
      親文字列長が長い 例:
      ルビ文字列長が長い

*これはシンプルルビの内容は同じで書き換えたも,マークアップでa-2とa-3の区別が問題.

熟語ルビを含めた別案.そこだけを示す.
 2 親文字2字以上の場合
  a 親文字もルビ文字も漢字又は仮名
  a-1 親文字列に対し,ルビ文字全体が対応している(従来のグループルビ).
   ルビ文字が1字の場合
   ルビ文字が2字以上の場合
    親文字列長とルビ文字列長が同じ
    親文字列長とルビ文字列長が異なる
     親文字列長が長い
     ルビ文字列長が長い
  a-2-1 親文字列は一体であり,この親文字に対し,ルビ文字全体が対応して
    いるとともに,ルビ文字が親文字1字ごと又は部分に対応しいる(特別の
    指示のないもの).
     分割しない場合は,a1と同じ,分割した場合は,1又はa-1と同じ
  a-2-2 上と同じであるが,(特別の指示のあるもの).
      1の親文字1字の場合と同じ

この別案は,熟語ルビを分解し,a-2-1又はa-2-2とする.いってみれば,ルビの字数がどうであろうと,熟語に付くルビをモノルビ的に処理したければa-2-2,グループルビ的に処理したければa-2-1を選びなさいということです.

ただ,a-2-2で親文字列の2文字と対応させて文字列があった場合が新たな問題となるが,それはa-1で処理すればよい..

Received on Wednesday, 27 July 2022 04:24:47 UTC