- From: Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>
- Date: Tue, 19 Jul 2022 12:04:34 +0900
- To: Yasuo Kida <kida@mac.com>
- Cc: Makoto MURATA <eb2m-mrt@asahi-net.or.jp>, JLReq TF 日本語 <public-i18n-japanese@w3.org>
Yasuo Kida 様 みなさま 小林 敏 です. Yasuo Kida さんwrote >おお、書籍でも例があるんですね。 昔の活字組版では,それなりにありました. 最近では,白水社の本でも,グループルビの分割は,ちょくちょく見かけます.岩波書店の本でも,たまにあったんではないかな. ただ,DTPで実際にやるとなるとけっこう面倒なので採用しないで,字間をけっこう空けたままの処理例を許容している例も多いように思います(特に最近話題になっているので,よけいに目につくのかもしれないが). >東京創元社さんに、どのようなルールを使っているか聞きたいですね。 ルールに従って分割していなのではないかな.個別ケースで,字数を数えて,親文字とルビの対応を適当に変えて処理しているのではないかな.DTPでは,それが可能です. いえることは,行末に配置できる字数で親文字列を分割し,ルビは,行末と行頭の親文字の字数に比例し,割り切れない場合は,行末に配置させる,みたいなルールではないかな. >このタグづけで熟語ルビの方法を援用する場合、親文字の単位が複数文字になる場合 >を許す必要がありますね。また、この分割を行分割のみに使いたい場合もあるかもし >れません。例えば「基本(マスター)計画(プラン)」と分割指示がしてあっても、 >行の別れない場合には「基本計画(マスタープラン)」と「マスタープラン」を一語 >としてベタにしたいといった場合です。とは言え、あまり複雑にするよりもシンプル >にしたほうが良いのですが。 下記に示したa案とb案をいろいろなケースで考えてみると,分割した2つも,分割しない1つの場合もグループルビ的に処理すれば,それはそれで問題なく処理でき,また,分割した2つも,分割しない1つの場合も親文字列をモノルビ的に処理すれば,それはそれで問題なく処理できると考えています. >> a すべて全体をグループルビ的に処理 >> b 親文字とルビの組合せについて,モノルビ的に処理 >> のいずれにするかが選択できるようにする. >a / b はコンテンツを作る人が、タグやスタイルで指示をするという理解で合ってま >すか? そうです. なお,デフォルトはaです.多くはグループルビで処理してしまえばよい.bは,どちらかといえば,昔は多数派というか,熟語については,これしかなかったが,最近は熟語のルビでも徐々にaでもいいという処理例をたまに見かけるようになりました(こうした処理は,昔は絶対に採用されなかったのではと思います.) 例:畏敬:いけい 輪廻:りんね これをグループルビ的に処理するという例です. *“行頭・行末そろえか,“行頭そろえ”かと同じような経過をたどっているのではないかな.
Received on Tuesday, 19 July 2022 03:08:48 UTC