- From: 田嶋淳 <junetaj@gmail.com>
- Date: Wed, 13 Jul 2022 13:44:52 +0900
- To: Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>
- Cc: Yasuo Kida <kida@mac.com>, JLReq TF 日本語 <public-i18n-japanese@w3.org>
敏先生 木田さま 現状電子書籍の制作では、長すぎるグループルビを意図的に分割して付与するケースはあります。紙の本と違って後からの組版調整ができないため、グループルビによって前後の組版が大きく乱れることを阻止するための今現在のやむを得ない回避措置です。 > 2022/07/13 13:29、Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>のメール: > > Yasuo Kida 様 > > 小林 敏 です. > > グループルビを分割可能にする処理は,熟語ルビの分割処理に似ていますが,すこし違う点もあります.熟語ルビでは,親文字の分割は1字単位で可能ですが,グループルビでは1字単位でない場合がある.それは,親文字のどのようにくくるかで差はつけられる. > > 文そのものにルビを付ける場合,グループルビを分割可能しても解決しない.文そのものにルビを付ける場合,分割位置は,漢字や仮名の字間は,どこでも分割可能になる可能性が高い.それに対し,グループルビでも熟語ルビでも,特にルビ文字列では仮名の字間で分割不可になる例は多い. > > 熟語ルビの例 親文字:可能性 ルビ:かのうせい > 親文字はどこでも分割化,ルビは“の”と“う”,“せ”と“い”の字間は分割不可 > > グループルビの例 > 親文字:基本計画 ルビ:マスタープラン > 分割するとすれば,基本+マスター 計画+プラン > 親文字:都市国家 ルビ:シテは,まあ分割しない方がいいかもしれないが, > 分割するとすれば,都市+シ 国家+テ > としてもよい.これに近い分割をしている例は見かける. > > Yasuo Kida さんwrote > >> 敏先生、 >> >> jlreq-d ではグループルビを分割可能にしましょう。 >> >>> グループルビ以外に,文そのものにルビで別のテキストを付ける例があるが,これ >>> は,そもそもルビで処理するには無理がある.行間注で処理した方がよいし,行間 >>> 注を考えるとしたら,それは分割禁止にはならないでしょう. >> >> この用法の「ルビで処理するには無理がある」のは、グループルビを分割可能にした >> 場合、解決しますか? >> >> 木田 >> >>> 2022/07/13 12:15、Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>のメール: >>> >>> Yasuo Kida 様 >>> みなさま >>> >>> 小林 敏 です. >>> >>> Yasuo Kida さんwrote >>> >>>> (別の問題ですが:長いルビが折り返せないのは、行頭揃えにしてもかなり目立つ >>>> 行 >>>> を作ってしまいますので、それ自体で問題だと思っています) >>> >>> 長いルビは,多くがグループルビです.このグループルビが2行に分割禁止なのは, >>> 組版プログラムが簡単な処理法を選んだためです.活字組版時代は,その場で工夫 >>> できたので,必ずしも分割禁止ではなかった.実際にも編集者の立場でいえば,分 >>> 割してもよいのです(グループルビの分割位置には,いくつか望ましい事項があり >>> ますが).現在でも,たぶん手作業なのでしょうが分割した例はあります. >>> >>> グループルビ以外に,文そのものにルビで別のテキストを付ける例があるが,これ >>> は,そもそもルビで処理するには無理がある.行間注で処理した方がよいし,行間 >>> 注を考えるとしたら,それは分割禁止にはならないでしょう. >
Received on Wednesday, 13 July 2022 04:50:52 UTC