- From: Yasuo Kida <kida@mac.com>
- Date: Tue, 12 Jul 2022 17:43:35 +0900
- To: JLReq TF 日本語 <public-i18n-japanese@w3.org>
- Message-Id: <DC4C79BA-5DEC-499B-95AF-7B71D37C5459@mac.com>
和欧間空白の議論のメモをレビューしていただけますか? JLreq TF meeting notes 2022-7-12 (in Japanese) ––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––– 議題 JLreq-d の進行チェック UAX#50 提案についてのアップデート 小林さんプレゼン:印刷書籍のどのような見かけが jlreq-d では out of scope か 和欧間空白について JLreq-d の進行チェック README の日本語完成。英語は途中 3/4 くらい。Richard がレビューをしてくれた。チェックイン済み。敏先生から今までの議論がよく纏まっているとのお褒めの言葉。随時フィードバックを歓迎 次は目次案(木田)+書けるところを書いて行く(敏先生 et. al.) 今回は JLreq のような英語と日本語をインターリーブさせるような見かけにしたくない。英語と日本語をどう編集して行くか要検討 todo: 分割で書いて行く方法を、下農さんと私で相談。respec にその機能があるらしい UAX#50 提案についてのアップデート Ken Lunde と話してミーティングを持つことになった。Ken のリクエストは MS 内の意見統一。また個々の文字についてコメントがあった MS 内の意見統一に関して、別件で村田さん、小林さんが MS 田丸さんと電話会議があったので、田丸さんに意見統一のリクエストを行い了承された 村上さんの調査結果によると、現在のUAX50はMS明朝に合致、メイリオや游明朝など新しい書体は提案に合致 todo: 村田さんが村上さんのものを含め MS フォントに関する調査結果などの情報を田丸さんに送る todo: 木田 et. al. Ken Lundeとのミーティング 小林さんプレゼン 複雑な印刷の例。日本の古典に対する注釈、および聖書研究における注釈やマーク 本文にルビおよび注釈番号が付けられ、二重ルビ状態になっているものがある どの例も本文の流れが複数あり、またそれぞれが関連している 結論は、これらの印刷は対象外。デジタルにおいてはダイナミックな比較含め、より良い方法を考える(小林) 別個の問題だが、マルチカラムをどうするか(田嶋) このような複雑なことをデジタルで行う方法として TEI がある(狩野) todo: 狩野さんがチャットに流してくれた情報をメーリングリストでシェア(下農) 和欧間空白(下をベースに css wg に書くので、訂正があったら教えてください) メールで伝えたようにCSSワーキンググループで和欧間空白についてディスカッションがある。和欧間空白をデフォルト ON にすべきとの提案のあったことがきっかけ(木田) カオス的な議論ののち、下のような意見および結論が抽出できた: 1/4 は活字の技術的制限から。長く用いられてきたデフォルト。ただし広すぎるとの声もある。1/6, 1/8 なども使われている 欧文のワードスペースと同じで、だんだん狭くなる傾向が見られる。例えば手元の日経サイエンスでは1/8に見える もし和欧間空白が行の調整に使用不可(JLReq & 敏先生 says so)なら、調整が入った時に相対的に他より狭くなる。最初から狭いとバランスが取れなくなる可能性が大きい。調整に使用不可ならデフォルトを狭くすべきではない。InDesign ではデフォルトで和欧間空白は行の調整に使用される。また行頭揃えの場合も調整がないので事情が異なる フォントによって最適な値が違ってくる。例えば仮名や字面が大きく字間の狭い日本語フォント(e.g. Windows)なら、間を狭めにしたほうが他とのバランスが取れるだろうし、仮名や字面の小さめの Mac / iPhone なら狭めでも良いだろう Apple は Note などで 1/8 を採用。読みやすい気持ちの良い間隔に見える 欧文が単語なのかフレーズなのかでも違ってくる。単語の場合は狭くても良いが、フレーズが挿入される場合はワードスペースに比べてビジブルに狭いとバランスが取れない。単語の場合はそれは日本語の一部、フレーズの場合は明らかな言語の移行、という違いがある フレーズを入れるような場合には明示的に空白 U+0020 を入れれば良いのではないか 現在和欧間空白がサポートされていないので便宜上 U+0020 を入れているような文章はかなり存在する。これは問題 和文欧文でサイズの異なる場合の規則は規定しない。決めるのがややこしい上に、どう決めてもそれほど違いがなく、またそのようなケースでは括弧を伴っていることが多いのでそうするとベタになる。 結論 開けたほうが読みやすいことについて異論はない。ただし最適な空白の大きさはフォントと用途により、また意見の違いがあり、議論に出てきた 1/4, 1/8, 0 の三通りの間で合意が形成できない。石井さんがメールで提案した auto は応用によって実装者が適切な値を選ぶことができ、良い解決に思われる。JLReq TF としてはこれを推すことに合意がとれた。 現在和欧間空白がサポートされていないので便宜上 U+0020 を入れているような文章が多く存在する。これは良い状況ではない。 最適な幅について結論の出ない理由を記録しておくべき(小林)done. todo: 木田が css wg のディスカッションにコメント 次回のミーティングは8月9日 木田
Received on Tuesday, 12 July 2022 08:44:02 UTC