- From: Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>
- Date: Wed, 29 Jun 2022 08:02:46 +0900
- To: 木田泰夫 <kida@mac.com>, JLReq TF 日本語 <public-i18n-japanese@w3.org>
みなさま 小林 敏 です. 和欧文間を空ける処理にU+0020などのスペースを使用する問題の補足 横組と縦組の変換が予定されているWebでは,U+0020などのスペースを使用することは問題である. 縦組でラテン文字を配置する場合,以下の2つがあります. a 文字を90度回転させて配置 b 文字を正立させて配置 aの場合は,横組と同じで,和欧文間を四分空ける等の処理を行います. bの場合は,横組と異なり,通常は和欧文間はベタ組にします. 注1)ラテン文字の文字の外枠と字面とのアキは縦方向と横方向では異なります.縦方向のアキは文字にもよりますが,横方向より大きくなります.したがって,bでは,和文とラテン文字の間を空ける必要性は少なくなるということからの処理です. 注2)印刷された書籍で,bでも四分空ける処理を行っている例があますが,これはaの書式の設定がbでも有効となり,空けられたもののように思います.きちんとした組版処理を行っている書籍のbの場合,四分空ける処理は行っていません. 次に縦組でbの処理を行う方法ですが,“A”を例にすると,以下があります. 1 U+FF21を使用する. 2 U+0041を使用し,書式の設定で文字を正立させる. 3 U+0041を使用し,縦中横の書式の設定で文字を正立させる. 1の方式では,通常は,U+0020などのスペースなどは挿入しません.しかし,これをそのまま横組にした際に問題がでます.きちんとした組版ではU+FF21の使用は望ましくないといわれています. 2や3の処理を行う場合,U+0020などのスペースなどが挿入されていると,和文とラテン文字の字間がスペースにより空いてしまいます. こうした問題があるので,U+0020などのスペースなどを挿入する方法は望ましくないといえるでしょう. 以上です.
Received on Tuesday, 28 June 2022 23:23:09 UTC