- From: 田原恭二 <kyoji.tahara@toppan.co.jp>
- Date: Wed, 11 May 2022 13:15:21 +0900
- To: 小林龍生 <tlk@kobysh.com>, Yasuo Kida <kida@mac.com>
- Cc: 田嶋 淳 <tajima@sanyosha.co.jp>, Makoto MURATA <eb2mmrt@gmail.com>, a-mizuno <a_mizuno@iwatafont.co.jp>, 宮田 愛子[C&I事業部] <miyada-a@mail.dnp.co.jp>, Yamamoto Taro <tyamamot@adobe.com>, Ken Tamaru <kenzat@microsoft.com>, JLReq TF 日本語 <public-i18n-japanese@w3.org>, 下農 <atsushi@w3.org>
- Message-ID: <CACU3j97CYfU3aPmN7EkO8-shFS6D7yi=8CMruWxC+ZeEQ1JHzA@mail.gmail.com>
小林様、木田様、 遅くなりましたが該当箇所の作文をいたしましたので、以下、お送りいたします。 ------------------------- 出版印刷や商業印刷などの印刷物の制作においては、AJ1準拠のフォントと標準的なページレイアウトソフトウェアによる制作が主流となっている。また、印刷所への入稿等によるデータ連携では、入稿者と印刷所との間でデータ形式、使用するソフトウェアのバージョン、フォントのアウトライン化など、事前に取り決められた入稿ルールに基づき相互運用性の確保を行っている。よって、印刷物単体の制作に限定していえばUAX50とAJ1との不整合の影響は低いといえる。しかしながら、昨今のコンテンツ制作においては印刷物に限らず電子書籍を含むさまざまな形式へのコンテンツ展開が求められており、この段階でUAX50とAJ1との整合性の確保も課題として顕在化している。日本の印刷業界は、出版業界に限らず広くICT環境やコンテンツにも係わっており、両者を繋ぐ部分に大きなビジネスチャンスがあると考えており、そのような意味においてもAJ1-とICTで主流のUnicodeが統一されることは、ことのほか意義があると考えている。 -- 凸版印刷株式会社 田原 2022年5月11日(水) 8:59 小林龍生 <tlk@kobysh.com>: > 村田さま、水野さま、田原さま、宮田さま、山本さま、田丸さま、下川さま、 > 小林龍生です。 > > 大型連休があったりして、少し間が空いてしまいましたが。 > ちょっと補足しておくと(というか、先の補足説明の枠組みを書いていて分かったことなのですが)。 > 全体の構成は、おおむね、下記のようになっています。 > > > ・電子書籍の制作現場では、縦組と横組の環境によって振る舞いが異なる記号類については、一括して図形として埋め込む処理が行われている(田嶋さん:Done)。 > ・同様のことは、印刷業界でも行われている?(田原さん、宮田さん) > > ・電子書籍の本文中に図形として埋め込まれた記号や文字があると、視覚障害を持った人たちのための読み上げソフトに大きな障害となる。この問題は、障害者の問題だけではなく、一般ユーザーにとっても、電子書籍と一般的なWebDocumentとの間の相互運用にとっても大きな障害となっている(村田さん)。 > ・この問題の解決は、非常に困難ではあるが、UAX50とAJ1との整合性を確保することは、解決のための大きな第一歩となる(木田さん) > > [市場に対するネガティヴインパクト] > > ・フォント業界としては、現在(電子出版業界で)デファクトスタンダードとなっているAJ1準拠のフォント実装を変更することは実際問題として、不可能に近い。そのため、現状では、UAX50準拠を謳うことができない(水野さん、山本さん) > ・ttfフォント一般については、現状でも記号類の実装は多様で混乱している。一般的なOS > やアプリケーションは、さまざまな用途に対応しなければならないので、フォントの実装が用途やOSの世代によって異なることは、むしろ必要なことである。。UAX50のスペックが多少変更されても、一般的なフォント状況へのネガティヴインパクトは皆無といえる。(山本さん、田丸さん) > > ・Unicode > ConsortiumとW3C、日本のフォント業界が、協力してアクセシビリティと電子書籍とWebDocumentの相互運用性向上に取り組んでいる姿勢を示すことは、この問題(記号類の振る舞いの問題)の重要性を出版業界や一般ユーザーに訴求する上で、非常に大きな力となる(下川さん、木田さん) > > といった流れでしょうか。 > > というわけで、みなさん、適当にホンネベースで、メモを送っていただいたら、この流れで、一本の寄書のような体裁に整えます。 > > ・ > > > 2022年5月10日(火) 22:58 Yasuo Kida <kida@mac.com>: > >> 田嶋さま、村田さま、水野さま、田原さま、宮田さま、山本さま、田丸さま、下川さま、 >> >> ちょっと時間が経ってますが、小林さんからの表題の件: >> >> > JLreq TF議長の木田さんと事務局の下農さんが、GitHubにイッシューを立ててくださいます。以後、GitHub上で進めていただければ幸い。 >> >> 大まかに固まるまでは GitHub を作らずに、Word & メールで皆さまの文章を集めようということになりました。このメールに返信、もしくは >> Word を編集する形で、皆さまのお声、お考えをいただければありがたく。 >> >> 田島さまには既にいただいています。ありがとうございます。 >> >> よろしくお願いいたします。 >> >> 木田 >> >> > 2022/04/18 9:48、小林龍生 <tlk@kobysh.com>のメール: >> > >> > 田嶋さま、村田さま、水野さま、田原さま、宮田さま、山本さま、田丸さま、下川さま、 >> > 小林龍生です。 >> > >> > >> すでにご承知の方もありますが、W3CのJLreqタスクフォースとCITPCとで連携して、UTCに対して、UAX50を少し(実際には3文字だけ)変更して、AJ1-7と合致させる提案を行っています。 >> > UTCからは、比較的好意的な反応が返ってきていますが、より詳しい背景説明を求められています。 >> > >> この問題は、規格の論理的な整合性というよりも、従来の慣行を踏まえた上での一貫性といったあたりにあり、どちらかというと技術的問題ではなく、マーケット対応の問題のように思われます。 >> > >> そのようなわけで、UTCからの反応とそれをうけたJLreqTF、CITPC運営委員会での議論を踏まえて、添付のような補足説明の骨子案を作ってみました。 >> > キモは、日本のマーケットで実際に実務に携わっておられる方々の生の声をダイレクトに反映させたものだ、ということをアピールするところにあります。 >> > >> お手数をかけますが、骨子案で、お名前を挙げさせていただいた部分を、(できれば全体の流れにそった形で)ご自分のお考えでお書きいただけないでしょうか。 >> > JLreq TF議長の木田さんと事務局の下農さんが、GitHubにイッシューを立ててくださいます。以後、GitHub上で進めていただければ幸い。 >> > >> > >> > <General Background in Japanese Market.docx> >> >> -- 田原 恭二(たはら きょうじ) 凸版印刷株式会社 情報コミュニケーション事業本部 事業戦略本部知財戦略プロジェクト 〒112-8531 東京都文京区水道1-3-3 phone: 080-5861-6596 e-mail: kyoji.tahara@toppan.co.jp <https://www.toppan.co.jp/biz/social/>
Received on Wednesday, 11 May 2022 04:15:56 UTC