Re: simple-ruby wide reviewへの対応_簡略化_修正 (C-g/C-#46-6)

下農 様
みなさま

 小林 敏 です.

簡略化の注記を,本文に入れる場合について
(もちろん,注記のママでも結構です.注記の場合も本文の位置と同じ.その場合は,見出しは直さなくてよい.)

 "Atsushi Shimono (W3C Team)" さんwrote
 
> considerations for the placement rulesの章かrules for simple placement of 
>Japanese rubyの章かす
>こし迷いましたが、配置規則に近い方がいいかな、ということで、後者の配置処理の
>中、各mono/group/jukugo
>の規則のそれぞれの一番最後(規則の項目の後)に入れるのはどうかなと思っており
>ます。
> 前者の考慮事項のところに入れるべき(というのであれば入れる場所はmono/group/
>jukugoの定義がその中
>の一番最後なので結構難しい感じですが、、)、とか、各配置規則の先頭近く(一番
>先頭はやりすぎとしても
>簡便化規則の項目の直前とか?)に入れるべき、とかありましたらご指摘ください。
>
> なお、まだ文章はドラフトで来ていませんが
>https://github.com/w3c/simple-ruby/issues/60

>です。

簡略化の注記ですが,本文に入れるのは結構むつかしいですね.下農さんの最初の案

>配置規則に近い方がいいかな、ということで、後者の配置処理の中、各mono/group/jukugo
>の規則のそれぞれの一番最後(規則の項目の後)に入れるのはどうかなと思っております”

ということであれば,以下のようにして入れたらどうでしょうか.(まあ,ここに書いたことは,いわずもがなのことですが,ある意味,要約することで,ルビ処理の全体像が見えるという役割はあるのかもしれません.あれこれ考えなく,これ1つに絞ったよ,ということです.)

【】内は,以前のメールからの修正(“GitHub”で示した内容と同じ).

補足:モノルビの簡略化の内容
モノルビの処理で簡略化した内容を補足しておく.
1〉 モノルビでは,親文字とのルビの位置関係で主なものとして以下のような方法がある.ここでは1を採用した.なお,ルビの文字列はベタ組である.
 1 親文字の中心とルビ文字列の中心をそろえる.
 2 親文字の先頭とルビ文字列の先頭をそろえる
 3 親文字の先頭とルビ文字列の先頭をそろえる方法を原則とするが,親文字よりルビ文字列の長さが長い場合,後ろへのはみ出しを優先する.前後の文字種によりルビと親文字との配置位置は変わる.
2)親文字からルビ文字列がはみ出した場合,前後の文字に掛けるか掛けないかでは,主なものとして以下のような方法がある.ここでは1を採用した.この簡略化は,グループルビ,熟語ルビの場合でも同じである.
 1 親文字の前後の文字には,アキのある約物を除き,掛けない.
 2 親文字の前後の漢字には掛けないが,仮名や一部の約物には親文字サイズの1/2を掛ける.
 3 親文字の前後の文字には,文字種を限らないで親文字サイズの1/4を掛ける.
3)親文字からルビ文字列がはみ出した場合,【行頭及び行末の】配置の主なものとして主なものとして以下のような方法がある.ここでは1を採用した.2の場合には,簡略化1で採用した配置方法を変更しないといけない.この簡略化は,グループルビ,熟語ルビの場合で同じである.
 1 行頭ではルビ文字列の先頭,【行末でも】ルビ文字列の末尾をそろえる.
 2 行頭では親文字の先頭,【行末でも】親文字の末尾をそろえる.

補足:グループルビの簡略化の内容
グループルビの処理で簡略化した内容を補足しておく.
グループルビでは,ベタ組にした親文字列とルビ文字列の全長が異なる場合,主なものとして以下のような方法がある.ここでは1を採用した(ラテン文字の場合は除く).ルビが親文字からはみ出した場合は,モノルビの簡略化の2及び3と同じ簡略化と同じである.
 1 短い方の文字列の先頭,末尾及び字間を空ける.先頭及び末尾と字間との比率は,原則として1/2にする.
 2 短い方の文字列の字間だけを空け,両方の長さをそろえる.
 3 親文字列とルビ文字列ともにベタ国とし,それぞれに先頭,末尾または中心をそろえる.

補足:熟語ルビの簡略化の内容
熟語ルビの処理で簡略化した内容を補足しておく.
熟語ルビでは,主なものとして以下のような方法がある.ここでは1を採用した.2又は3の処理法は簡略であるが,熟語ルビの性質から,あるいは,ルビと親文字の対応方法を変えれば,この方法は採用できることから,採用しなかった.
 1 熟語ルビを構成する各親文字に対応するルビの文字列の長さにより,各親文字に対応するルビをモノルビで処理するか,又は熟語ルビ全体をグループルビとして処理する.
 2 熟語ルビを構成する各親文字に対応するルビの組み合わせにより,それぞれをモノルビとして処理する.
 3 熟語ルビ全体をグループルビとして処理する.
 4 熟語内では,各親文字と対応しないルビについて,その前後の漢字に親文字サイズで1/2まで掛かってよいとする処理を行う.この方式では,親文字列からのルビのはみ出しは,モノルビで説明した【簡略化1)の3】の方法による.他にも,細かいルールがある.

Received on Wednesday, 10 November 2021 05:05:41 UTC