Re: simple-ruby wide reviewへの対応_簡略化

下農 様

 小林 敏 です.

別の注記を書きましょう.()内は補足説明で,ドキュメントでは削除する.

モノルビの簡略化1 モノルビでは,親文字とのルビの位置関係で以下のような方法がある.ここでは1を採用した.なお,ルビの文字列はベタ組である.(現在のルビは,1方式またはその変形方法が徐々に増えているが,3の方式は伝統的な出版社では採用している例は多い.ある意味3の方法は活字組版の個別処理が可能なことが前提の方法で,もうそれはやめていいんではないか,と私は思っている.)
 1 親文字の中心とルビ文字列の中心をそろえる.
 2 親文字の先頭とルビ文字列の先頭をそろえる
 3 親文字の先頭とルビ文字列の先頭をそろえる方法を原則とするが,親文字よりルビ文字列の長さが長い場合,後ろへのはみ出しを優先する.前後の文字種によりルビと親文字との配置位置は変わる.

モノルビの簡略化2 親文字からルビ文字列がはみ出した場合,前後の文字に掛けるか掛けないかでは,以下のような方法がある.ここでは1を採用した.この簡略化は,グループルビ,熟語ルビの場合でも同じである.(現在は,1はそれほど多くないが徐々に増えている.簡略化の3方式と組み合わせて2が多いが,これも前後の状況でルビの位置を変える.これも行の調整を少なくする効果もあり,前述の活字組版の方法であり,もうやめていいんではないかと思っている.)
 1 親文字の前後の文字には,アキのある約物を除き,掛けない.
 2 親文字の前後の漢字には掛けないが,仮名や一部の約物には親文字サイズの1/2を掛ける.
 3 親文字の前後の文字には,文字種を限らないで親文字サイズの1/4を掛ける.

モノルビの簡略化3 親文字からルビ文字列がはみ出した場合,以下のような方法がある.ここでは1を採用した.2の場合には,簡略化1で採用した配置方法を変更しないといけない.この簡略化は,グループルビ,熟語ルビの場合で同じである.(行頭・行末をそろえるか,親文字とルビとの配置位置を優先するかという問題であるが,印刷物でも1の方法は徐々に増えているので,1でいいでしょう.)
 1 行頭ではルビ文字列の先頭,行頭とルビ文字列の末尾をそろえる.
 2 行頭では親文字の先頭,行頭と親文字の末尾をそろえる.

グループルビの簡略化 グループルビでは,ベタ組にした親文字列とルビ文字列の全長が異なる場合,以下のような方法がある.ここでは1を採用した(ラテン文字の場合は除く).ルビが親文字からはみ出した場合は,モノルビの簡略化の2及び3と同じ簡略化と同じである.
 1 短い方の文字列の先頭,末尾及び字間を空ける.先頭及び末尾と字間との比率は,原則として1/2にする.
 2 短い方の文字列の字間だけを空け,両方の長さをそろえる.
 3 親文字列とルビ文字列ともにベタ国とし,それぞれに先頭,末尾または中心をそろえる.

熟語ルビの簡略化 熟語ルビは,モノルビ又はグループルビの処理の組み合わである.それぞれの簡略化の方法を採用した.

> How do I know which parts are requirements vs which parts are simplifications from the more complicated specs?

>C-g) C-#46-6
> 前半の何が簡略化されたんだ?という点について、章立てに関するところで
>すが、いまの2.のとこ
>ろから2.2だけ抜いて、2.1/2.3で背景情報の章、2.2でsimple-rubyでの前提要件の章、
>にするのはいいのか
>も、と少し思いました。2.2だけ取り出して章を立てた場合、中の3と5は処理方針、1,
>2,4は前提要件、と2つ
>の節に分けてもいいかもです?が、ここら辺の再編、いかがでしょうか?

Received on Saturday, 30 October 2021 05:07:11 UTC