- From: Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>
- Date: Mon, 11 Oct 2021 08:57:56 +0900
- To: Nat McCully <nmccully@adobe.com>, Koji Ishii <kojii@chromium.org>, "Atsushi Shimono (W3C Team)" <atsushi@w3.org>, Yasuo Kida <kida@mac.com>
- Cc: W3C JLReq TF <public-i18n-japanese@w3.org>
みなさま 小林 敏 です. 送りかアキという用語について,少し補足しておきます. 1 そのドキュメントで,説明する際に,どのようなモデルで解説するか,それの基本は決めておく必要があると考えている.ただし,必要があれば別モデルの処理方法も解説しておくのもよいだろう(アキか送りかは,経験にもより,どちかの方が考えやすい人もいる.また実際の処理方法に近づけるというメリットがある). 2 実際の組版エンジンでどのように処理するかは,一義的ではないでしょうし,あくまで,組版結果として,どのようになるかを説明するためのモデルであると考えている.組版エンジンでの処理は考慮するが,それにはとらわれない,ということです.ただし,必要があれば,実際の処理方法も解説してもよいかもしれない(私はある意味で,それを知りたい). 3 送りか,あるいはアキか,それとは別の説明であっても,それらの相互の変換はできるので,説明のモデルが違ったからといって,処理結果に違いがでない,と考えてよいのではないか.その説明もどこかに必要になるであろう. 4 送りか,アキかの問題は字詰め方向だけではなく,行送り方向でも問題となる. 5 次期JLReqまたはJDLReq(仮称)がどうなるかは別にして,私は,モデルの説明を行い,そこでは“送り”やその他の処理方法についてもなんらかの原理的な説明をしたいと考えている(議論していないので,確定でない).したがって,“送り”という用語も使用できるようにしたいと考えている. 6 次期JLReqまたはJDLReq(仮称)では,基本的なモデルは“アキ”(活版モデル)にしたいと思っている(議論していないので,確定でない).ただし,前述したように別モデルの説明も必要に応じて追加することも考える.“アキ”(活版モデル)にする理由は,説明や図解が簡単だから. 7 アキか送りで特に問題になるのは,約物の字幅である.この点は,いろいろと議論のある事項であろうが,現在のJLReqでは字幅を半角と考えているが,次期JLReqまたはJDLReq(仮称)では,約物の字幅を全角に考える説明に変えようと考えている(議論していないので,確定でない).ただし,その場合は,その事情,どのように異なるかも,きちんと書かないといけないと考えている.(全角モデルにすると,石井さんのドキュメントでのアキの重なりという説明が生きてくる.現行のJLReqではアキの重なりはない.) 以上です.
Received on Sunday, 10 October 2021 23:59:51 UTC