- From: Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>
- Date: Fri, 21 May 2021 10:21:22 +0900
- To: 木田泰夫 <kida@mac.com>
- Cc: JLReq TF 日本語 <public-i18n-japanese@w3.org>
木田泰夫 様 みなさま 小林 敏 です. 木田泰夫 さんwrote >その前に、現行の行の折り返しで拗音促音で折り返せる、つまり一つの音を構成する >文字群の途中で折り返すことができる流儀があるのはいかがなものかと常日頃思って >いるのですが、これはディスレクシアな方々、もしくはボーダーラインな方々にはど >うなんでしょう? > >木田 活字組版では,めんどうだからです.行頭禁則の回避は,けっこう手間のかかる 作業なんです. 拗促音の許容も,最初は平仮名は,まあ許せるかな,と考えて許容し,片仮名は 語としてもまとまりが強いから,まあ禁止かな,といったこともいわれていた. しかし,なんで平仮名と片仮名で違うの,ということで,片仮名も許容されてい き,だんだん,それほど読みにくくもないでの,いいか,ということで普及して いった. 実は,コンピュータでの組版になったので,行頭禁則の回避は,活字組版の比較 すると,それほど大変でない.であるならば,コンピュータ組版になった段階で ルールの見直しがあってもよかったが,慣習の力は強く,今でも多くが拗音促音 の行頭配置を許容している. しかし,少しですが,印刷した書籍でも拗促音の行頭配置を禁止する例も見かけ るようになっています. 行の調整処理での字間が乱れることと,拗促音の行頭配置を禁止のどちらを優先 するかという問題は残りますが,コンピュータ組版を前提にした場合は,同の字 点(々),音引を含め,拗促音の行頭配置の禁止をデフォルトにしてもいいかも しれません.
Received on Friday, 21 May 2021 01:22:40 UTC