- From: Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>
- Date: Fri, 23 Apr 2021 10:05:58 +0900
- To: Koji Ishii <kojii@chromium.org>
- Cc: JLReq TF 日本語 <public-i18n-japanese@w3.org>
Koji Ishii 様 小林 敏 です. 念のため,“Language”を“ja”として再度確認いたしました.たしかに,フォ ントで“noto-sans-cjk-jp-regular”を選び,“Fulwidth”を選ぶと,コーテー ションマークは,JIS X 4051で規定した形になることを確認しました.ただし, この条件で“Vertical”にするとコーテーションマークは上手に処理してくれま せん.“Upright”にすると,コーテーションマークは“チョンチョン”(ダブ ルミニュート)になり,規定通りになります. フォントを“ken”にすると,“Fulwidth”を選択してもしなくても,コーテー ションマークは,JIS X 4051で規定した形になります.ただし,フォントが“ ken”でも,前の例と同じで “Vertical”では規定通りでなく,“Upright”を選ぶと,コーテーションマー クは“チョンチョン”にかわり,規定通りになります. 他のフォントは全部見たわけではないのですが,約物間の字間を横組では調整す るものが一部あるが,多くは調整しないようだ.“Vertical”にするとさらに調 整しないものが増えるようだ. いずれにしてもコーテーションマークは,厄介ですね.また,縦と横でコーテー ションマークを別にする方法もあるのですが,例えば,コーテーションマークを 縦組ではカギ括弧にする方法はありますが,括弧を入れ子にする場合は,カギ括 弧の場合,以下 「『 』」 これに対し,コーテーションマークは,日本では,外側の親をダブル,内側の子 をシングルにする方法と,外側の親をダブル,内側の子をシングルとする方法が あり,前者が多いので,けっこう面倒. また,縦組で横向きにした文字列をコーテーションマークでくくる場合もあり, これはカギに変えてもよいが,できれば変えたくない場合でもある. さらに,縦組ではチョンチョンであるものを横組ではダブルコーテーションマー クにする方法がある. ということで,なかなか厄介ですね. Koji Ishii さんwrote >On Thu, Apr 22, 2021 at 1:37 PM Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp> wrote: > >> >> 小林 敏 です. >> >> 詳しい説明,ありがとうございます. >> > >いえいえ、詳しく見ていただいたのが伝わり、大変ありがとうございます。敏先生に >これだけ見ていただけると、だいぶ安心です。 > >余談になってしまいますが、中国語のコーテーションマークで「面白いな」と思った >のは >https://kojiishi.github.io/chws/test.html?font=noto-sans-cjk-regular-ttc&lang >=zh >ここで「Upright」をチェックすると、コーテーションマークの正立字形がカギ括弧に >なるようです。縦書き正立のコーテーションマークはいろいろ議論があるようですが、 >こういう手法もあるようですね。
Received on Friday, 23 April 2021 01:07:39 UTC