Re: 日本語文脈中のアルファベットや記号類の扱い

小林龍生 様

 小林 敏 です

以下の文献について

磯西忠吉『国語学新論』東京学友社1938は,都立図書館と中央区の図書館にあり
ますが,禁帯です.国立国会図書館デジタルコレクションでは,千代田図書館な
ら読めますので,中身を覗いてみます.

杉本つとむ『日本語講座4 語彙と句読法』桜楓社は,文京区の図書館にあるの
で,近いうちに借りるようにいたします.

『アステ』4・1986は,過去に読んでいるはずなのに,あまり記憶がありません.
持っていたが,処分してしまった.これは都立多摩から千代田図書館内での閲覧
を条件に借りられるので,時間はかかるが借りるようにいたします.

大熊智子「引用符を用いた会話文表記の成立」も,都立多摩で千代田図書館内で
の閲覧を条件に借りられるので,時間はかかるが借りるようにいたします.たぶ
んコピーも可能でしょう.

中田祝夫「仮名畳用符号の沿革」『古点本の国語学的研究 総論篇』講談社1954
これは改訂版が勉誠社から1979年に刊行されていて,都立多摩にあります,千代
田図書館内での閲覧を条件に借りられます.

ダブルミニュート(〝〟)は,たしかに文化庁国語課『国語表記の問題(国語シ
リーズ56)』では横組専用となっていますが,コーテーションマーク(“”)を
考えているんではないかな(?)よくわからない.ただ,いえることは,ダブル
ミニュート(〝〟)は,現在の本では,縦組の本ではよく見かけます.また,横
組でも使用されていますが,縦用の元原稿を横にしないといけない場合が多いよ
うに思いますが,……

なお,まだ私は読んでいませんが,リン・トラス著,今井邦彦訳“パンクなパン
ダのパンクチュエーション 無敵の英語句読法ガイド”(Truss,Lynne: Eats,
shoots and leaves,大修館書店,2005年)という本もあります.

  小林龍生 さんwrote

>> 日本語では、
>> ・磯西忠吉『国語学新論』東京学友社1938
>> は、「国語学」を銘打ちながら、半分ほどは句読点・句読法に割いている特異なも
>> の、
>> ・杉本つとむ『日本語講座4 語彙と句読法』桜楓社1979
>> ・『アステ』4・1986「特集 句読点」
>> あたりが参考になるでしょうか。
>> 個別論文では、
>>
>> (カギカッコについて)
>> ・大熊智子「引用符を用いた会話文表記の成立」
>> 『東京女子大学日本文学』84・1995
>> ※家に帰ればコピーがあるのですが、ずっと関西で仕事していて。すみません。
>>
>> (くの字点について)
>> ・中田祝夫「仮名畳用符号の沿革」
>> 『古点本の国語学的研究 総論篇』講談社1954
>> ・小林芳規「踊字の沿革続貂」『広島大学文学部紀要』27-1・1967.12
>> http://doi.org/10.15027/24915
>>
>> は必読です。

Received on Friday, 18 December 2020 06:26:06 UTC