(wrong string) 語組版と欧文組版への問題意識

Nat McCully 様

 小林 敏 です.

InDesignでは,字間調整の方法がさまざまあります.各字間を均等に詰める場合
は,設定により自動処理が可能になります.で,今,実現したい機能は,カーニ
ングで“オプティカル”または“メトリクス”で,字形(字面)に応じた字間調
整がしたいのです.これもInDesignでは可能です.

その場合,仮名と漢字では,縦組でも横組でも可能です.問題は欧文で,欧文を
横組にして組む場合は字形(字面)に応じた字間調整がInDesignではできます.

しかし,縦組において,欧字をたてて正常な向きで並べた場合はどうかというこ
とです.aとtを並べた場合,横組にした場合,aの右側とtの左側の字間調整は,
字形に応じた調整が可能です.しかし,縦組で縦向きにした場合,つまりaの下
側とtの上側の字間の調整が“オプティカル”または“メトリクス”では出来な
いのではという問題です.

これは,例えば,欧文のベースライン,キャップライン,デッセンダーライン,
アッセンダーラインの位置情報はあるわけですから,ちょっと工夫すれば機能と
して簡単に実現できるのではないか? そうすれば,木田さんの希望する縦組で
欧字を縦向きにした場合の字間の調整が自動処理で可能になる.下農さんの送っ
ていただいた“newsweek-20201103-p52.jpg”の“The Japan Times. . .”が自
動で処理できるようになります.(あるいは,この機能は,すでにあるのかな?
)

  Nat McCully さんwrote

>こういうのは如何でしょうか?
>
>—Nat
>
>From: Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>
>Sent: Saturday, October 31, 2020 4:02:30 PM
>To: Nat McCully <nmccully@adobe.com>; 木田泰夫 <kida@mac.com>
>Cc: public-i18n-japanese@w3.org <public-i18n-japanese@w3.org>
>Subject: Re: 日本語組版と欧文組版への問題意識
>
>
>Nat McCully 様
>
> 小林 敏 です.
>
>そうです.最初,“トラッキング”で文字列全体を詰め,それでうまくいかない
>箇所を“カーニング”で詰めて調整したものです.
>
> Nat McCully さんwrote
>
>>InDesignではいくつか処理方法があると思います。例えばフォントにpaltは効かない
>>場合、ツメ%を使用してサイドベアリングを縮小するか、100%にしてトラッキングを
>>追
>>加することはできます。
>>
>>—Nat
>>
>>From: Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>
>>Sent: Saturday, October 31, 2020 12:40:46 AM
>>To: 木田泰夫 <kida@mac.com>
>>Cc: public-i18n-japanese@w3.org <public-i18n-japanese@w3.org>
>>Subject: Re: 日本語組版と欧文組版への問題意識
>>
>>
>>木田泰夫 様
>>
>> 小林 敏 です.
>>
>> 木田泰夫 さんwrote
>>
>>>この例、アセントの大きい文字(大文字、h, i, t d)、ディセントを持った文字(
>>>p,
>>>y)などの周りの字間を一定にするためにおそらく手で詰めていますね(もしかして
>>>InDesign にそんな機能があったりして?)。
>>
>>私の場合,手で詰めました(1つ1つの字間を数値で詰める指定を行った).ただ,
>>見た目でやったので,そうとうにいい加減ですが……
>>
>>InDesignで処理したのですが,最初,InDesignの処理でできないかと,いくつか
>>試したのですが,横方向しか字間の処理はできないみたいです.このような縦方
>>向の字面を読んで字間を詰める処理は,どうもできないようです(字詰め方向で
>>は可能です).

Received on Sunday, 1 November 2020 02:38:27 UTC