Re: 文字クラス整理 20日ミーティング・メモ

敏先生、

詳しい検討をありがとうございます。

まとめると、文脈に依存する文字クラスは:
> 合印中の⽂字(cl-20)
> 親⽂字群中の⽂字(添え字付き)(cl-21)
> 親⽂字群中の⽂字(熟語ルビ以外のルビ付き)(cl-22)
> 親⽂字群中の⽂字(熟語ルビ付き)(cl-23)
> 連数字中の文字(cl-24)
> 単位記号中の⽂字(cl-25)
> 割注始め括弧類(cl-28)
> 割注終わり括弧類(cl-29)
> 縦中横中の⽂字(cl-30)


これらは下のように処理できる:
A. 削除できるもの - 連数字中の文字(cl-24)
B. その他の文脈依存文字クラスは、文字クラスとして取り上げて表の形式にしなくても、説明で挙動を示すことができる

の理解で正しいでしょうか?

一点、そもそも欧文組版であるもの(例えば下の項目)について、JLReq の中でどう扱うのがベストでしょう。文字クラスが片付いた後にでも議論しませんか。
	3.7.1 添え字処理
	3.7.4 等号類と演算記号の処理
	単位記号中の文字(cl-25)
	前置省略記号(cl-12)
	後置省略記号(cl-13)
	合印?

木田

> 2020/10/15 15:56、Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>のメール:
> 
> 木田泰夫 様
> みなさま
>  
>  小林 敏 です.
> 
> 1 連数字の文字クラス
> 連数字とは,コンピュータ組版が開発された当時,和文と組み合わせて使用され
> た半角のアラビア数字であり,今日では,ほとんど使用されていないことから削
> 除できる.
> 
> 2 文脈由来の文字クラス
> 以下がそのリスト
>  20. 合印中の⽂字(cl-20)
>  21. 親⽂字群中の⽂字(添え字付き)(cl-21)
>  22. 親⽂字群中の⽂字(熟語ルビ以外のルビ付き)(cl-22)
>  23. 親⽂字群中の⽂字(熟語ルビ付き)(cl-23)
>  25. 単位記号中の⽂字(cl-25)
>  28.割注始め括弧類(cl-29)
>  29. 割注終わり括弧類(cl-29)
>  30. 縦中横中の⽂字(cl-30)
> 
> 何が問題か
> 附属書の表1の表現との関係
> 
> 必ず単独文字である 以下
>  割注始め括弧類(cl-28)は,始め括弧類(cl-01)にもある
>  割注終わり括弧類(cl-29)は,終わり括弧類(cl-02)にもある
>  括弧の内側はベタ組で一般の文字クラスと同じ
>  外側が割注では原則としてベタ組となり,一般の文字クラスとはアキが異なる
> ので,別の文字クラスになっている.
>  ただし,割注の記載では,この旨が記載されているが,外側に配置するすべて
> の文字クラスとの関係は,附属書の表1以下でしか示されていない.
>  文字間の分割の可否は,一般の文字クラスと同じ.つまり,括弧の内側は分割
> 不可,外側は可
> 
> 必ず単独文字だけとはならない 以下
>  20. 合印中の⽂字(cl-20)
>  21. 親⽂字群中の⽂字(添え字付き)(cl-21)
>  22. 親⽂字群中の⽂字(熟語ルビ以外のルビ付き)(cl-22)
>  23. 親⽂字群中の⽂字(熟語ルビ付き)(cl-23)
>  25. 単位記号中の⽂字(cl-25)
>  30. 縦中横中の⽂字(cl-30)
>  
> ここでは,以下が問題となるものを個別に説明するが,問題は内部と外部に分け
> れらえる
>  内部:同一の文脈由来の文字クラスの内部での配置(字間のアキと分割)
>  外部:同一の文脈由来の文字クラス全体と,その前後に配置する文字クラスと
> の字間のアキ,および分割
> 
> 合印中の⽂字(cl-20)
>  内部:一般の文字クラスと同様と考えてよい
>  外部:括弧が付く場合,括弧の外側はベタ組
>  外部:漢字等の後ろのアラビア数字が連続する場合は,一般では四分アキであ
> るが,合印中の⽂字ではベタ組であることが,一般の場合と異なる.これは説明
> でも表でも示しているが,表で示されない場合(つまり文字クラスから除外した
> 場合ということ,以下同じ)でも,説明漏れはない,と思われる.
>  外部:もっとも大きな問題は,前に付く文字列との字間は分割不可.これは表
> で示さなくても,すべての合印中の⽂字の前では分割不可という説明だけでよい.
> 
> 親⽂字群中の⽂字(添え字付き)(cl-21)
>  内部:一般の文字クラスと同様と考えてよい
>  内部:分割の問題では,親文字群中では分割不可,これは表で示しているが,
> 表でないと示せない問題でない.
>  外部:ここでは,親文字+添え字全体(親文字群)と,その前後に配置する文
> 字との関係.添え字の親文字群は,欧文用文字(これにはアラビア数字も含まれ
> る)であると考えている.しかし,親文字や添え字が漢字など欧文用文字でない
> ものとした場合は,どうするかは考えていない.つまり,表では示せない,とい
> うことでもある.
> 
> 親⽂字群中の⽂字(熟語ルビ以外のルビ付き)(cl-22)
> 親⽂字群中の⽂字(熟語ルビ付き)(cl-23)
>  内部:そもそも表では示せない
>  外部:一般の場合とは異なるので,表で示す意味はあるが,ルビの配置で,か
> なりくわしく説明している.
> 
> 単位記号中の⽂字(cl-25)
>  内部:一般の文字クラスと同様と考えてよいが,2つの量の積で示される場合,
> 四分アキとする方法があり,この方法はJLReqでは示していない.
>  外部:欧文用文字と振る舞いが似ているが,単位記号中の⽂字の前に配置され
> る量を示す欧字またはアラビア数字との間が四分アキにするという点が異なって
> いる.
>  参考:JIS Z 8000-1(量及び単位-第1部)では“単位記号は数値の後に置き,
> 数値と単位記号との間にスペースをあける”とある.かつては,四分アキとあっ
> たように記憶しているが…….
> 
> 縦中横の⽂字(cl-30)
>  これも当初に考えて縦組中の横組の見出し(つまり字数が多い)ものと考える
> か,現在,実際に利用されている縦組の行中に数文字程度のアラビア数字や欧字
> と考えるかで扱いは異なる.
>  内部:前者ではあれば,その内部では,一般の様々な文字クラスの配置方法に
> 従う.後者と考えれば,内部ではベタ組
>  外部:一般にベタ組(半角と考える括弧,句読点は,一般の配置と同じアキを
> とる)
> 

Received on Friday, 16 October 2020 06:23:15 UTC